こえのおと

一歩進んだ声優の情報ブログ

中の人を好きになれないと、そのキャラも好きになれない【声優とキャラの関係性】

幼少の頃は声優というものに一切興味がなかったので、2次元のキャラクターを何のわだかまりもなく、その2次元キャラの人格として好きだなーとか可愛いなーと思って愛でていた。当時の言葉で言えば萌えていたと言ってもいいです。例えば『To Heart』の長岡志保や『こみっくパーティー』の大庭詠美が好きでした。

ところが段々と中の人の存在に興味を持ち始めます。大学時代以降はそれが顕著になり、アニメよりも声優の方が好きになって行きました。声豚になったということでしょう。

ただそれでも声優の人格を2次元キャラに投影することはなく、むしろ逆で2次元キャラの人格を声優自身の人格に投影することが多かったと思う。

そもそも、声優スキャンダルで裏切られたような気持ちになるのは、そもそもは2次元キャラ→声優への投影が根源的なものではないだろうか。2次のものを3次に投影しようとするんだから、やっぱり歪で問題が生じてしまう。

しかし最近は、声優の過度なアイドル化の流れにより単純に声優の人格は聖人君子が求められるようになっっている。この流れに私も多分に漏れず声優をアイドルとして好きになってしまった。もっと言えば女性として好きになったような気すらします。(いわゆるガチ恋

アイドルは彼女そのものであり、そこで完結している。ドラマ出演などを除いては誰かに憑依して演じるということは基本的にない。しかしながら、声優はアニメやゲームなどで2次元キャラに自分を憑依させて演じる。そこでは声優個人の人格は消失している。

ところが、私はどうしても中の人のことが好きになれないと、演じているキャラもなんかいまいち好きになれないのです。声優が主となった結果、2次元キャラ→声優の投影が逆転して声優の人格を2次元キャラに投影するようになってしまいました。3次元と2次元のコペルニクス的転回が起こったわけです。

この場合はさっきの例で言えば、3次元を2次元に投影するんだから問題なさそうだけど、実際はそういう物理的な話ではない。

このような現象は俳優のファンにもあるとは思う。嫌いな俳優が演じている役は嫌いになる率が高くなるはずだ。ただ俳優は顔を出しているので生理的嫌悪感が拭えないためだろう。

2次元で好きなキャラクターがいても声優が好きではない人だったらうーん…ってなってしまうし、逆に2次キャラがイマイチ好きになれなくても演じている声優が好きだったら好感を持ってしまう。

声優のアイドル化を原因にあげたが、SNSの普及も原因だとは思う。声優のプライベートが赤裸々になって、声優自身の性格や人格を垣間見える機会が増えたため、どうしても声優個人の人格を意識するようになってしまった。
小説でも作家がSNSをやっていて、その思想だったり言動が嫌いだったら、小説が面白くても過小評価をしてしまう。

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そういう点で言うと自分のプライベートについては頑なに話さない村川梨衣さんの姿勢というのも分からんではないのかなとも思ったりもする。ただ前言ったように、声優もアイドル化しているので愛想を振りまかないと世間の好感度が下がってしまうのですが。