声優は本当に厳しい職業なのか?

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声優に憧れる若者が増えているという。特に女子中高生では憧れの職業の上位に入るらしい。実際に養成所や専門学校などは満員御礼でめちゃくちゃ儲かっていると聞くし、世の中に出てくる女性声優も増加の一途を辿っている。
そしてその声優業への憧れに水を差すような「声優で食っていくのは難しいからやめた方がいい」という意見が時々聞かれる。例えば以下の記事だ。
憧れの職業「声優」の過酷な現実 (2018年2月19日) – エキサイトニュース

しかしながら、声優業界には憧れだけでは到底生き残れない過酷な現実が待っているという。実際、一部の有名声優以外は大きな仕事はなかなか回ってくることはなく、希望を抱いて業界入りしたものの、程なく辞めていく人も多い。

また大御所声優がテレビ番組に出演した時には「声優業界はギャラが安いから食っていけない。大半の声優はバイトなどで食いつないでいる。」と声優業界の厳しさを語る。
しかし私は本当に声優業界が厳しい業界とはあまり思っていない。その理由をこれから述べたい。

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アニメに出なくても仕事がある

最近の声優業はアニメに限らない。よくアニメに出ていないから仕事がなくなっただの干されただの言っているファン(アンチ)がいるが、アニメに仕事以外に吹き替え、ナレーション、イベント、ラジオ、ゲーム、パチンコの仕事がある。

スマホゲーム

特に最近大きいのはスマホゲームだ。ゲームは基本的に単価が大きいとされているが、今までのコンシューマーゲームでは人気有名声優が起用されることが多く、新人声優に対する利点は少なかった。
しかし最近のスマホゲームの隆盛により状況が一変している。スマホゲームはキャラクターの数が多いため必然的に声優を大量に使うことになる。よって若手声優にも仕事が回ってくる。
あまり売れているとは思えない声優のWikipediaを見てほしい。アニメは少なくてもゲームの欄には大量に出演作が書かれていることがある。
また、売れ始めた若手声優にもスマホゲームは収入を急増させるのに大きな役割を果たしている。

ラジオ

ラジオは単価は安いが大事な仕事である。ラジオの場合は濃い声優オタクが聴いてくれるので、新人を青田買い的に起用する場合が多い。例としては新人声優の登竜門と言われている『ラジオどっとあい』や『A&G NEXT BREAKS FIVE STARS』などがある。

イベント

イベントもでかい。イベントカレンダーの週末を見ると腐る程イベントが開かれている。売れっ子の声優は日本中を駆け回り大忙しだ。またアイドルマスターやラブライブ、バンドリなどに起用されるとしばらくは安定した仕事が約束される。声優に対する一種のライフラインと化している。
アニメ・声優イベントカレンダー – アニメハック

パチンコ

パチンコは一番儲けのいい仕事である。最近はアニメをベースにしたパチンコが沢山開発されているため、声優も山ほど起用されている。ただパチンコの場合はアニメに出演していないと起用されるのは難しい。

吹き替え、ナレーション

アニメに出なくなった声優は吹き替えやナレーションに移行することが多い。声優界では多分アニメに出るよりもナレーションや吹き替えの仕事を上位に位置付けていると思われるので、実質の出世になる。
ナレーションの場合は毎週何年にも渡って担当することが多いので食いはぐれがない。

なぜ声優は厳しいと言われ続けるのか

声優に仕事がたくさんあるのであれば、なぜ声優は厳しいという言説が繰り返されるのか。大きく3つの点が主張されている。

  1. そもそも声優になれずに、養成所や専門学校で脱落する人が多い
  2. アニメに出てもギャラが安い
  3. ずっとオーディションを受け続けなければならない

まず1から見ていこう。声優になれるのは一握りの人材だというのは別に嘘ではない。声優を目指している人は30万人を超えるのに、私が捕捉できている声優は高々1000人程度だろう。声優全体でも1万人程度だと思われる。
しかしよく考えて欲しい。3%が希望したい職につけているのは厳しいと言えるかどうか。普通の人は就職活動をする。そこで本当に行きたい企業に勤められることなんかほとんどないではないか。
そしてそのうち10%が世間に名前を知られる声優になるのである。かなりゆるい基準だと思う。少なくとも芸能界は確実にもっと厳しい

次に2は前項のアニメ以外の仕事の方が大きいというのが反論になる。厳しいと言い続けてるベテラン声優の頃はスマホゲームやイベントなんかなかったので、そういう印象が強かったのだろう。今の声優はそんなことはない。

3は、まずそもそもオーディションで決まるようなアニメなんか少ないだろとは思っているのだが、オーディションで大半が決まるのだとしても別に厳しいとは思わない。
サラリーマンだって、例えば営業職などは毎日他社にオーディションされているようなものだ。研究職だってプレゼンテーションはオーディションのようなものである。成果が出なければクビや左遷になる可能性もある。声優だけが厳しいと言って泣き言を言うのは傲慢にしか思えない。みんな辛い思いをして生活しているのだ。むしろ好きな仕事ができているだけ喜ぶべきだろう。
まあ人間というものは自分が置かれた環境が一番辛いものだとアピールする動物だから仕方ないのかもしれない。しかし彼ら彼女らは夢を与える仕事だと言うことを忘れてはいけない。声優の厳しさを声高に主張する人はもう声優としては終わったも同然だろう。

声優として売れるにはどうすればいいか

声優になるからには売れたい。よって声優として売れるにはどうすればいいかを考えよう。

顔が可愛い場合

なんの問題もなくなれます。どんな道を進んでもデビューできると思いますが、若いうちからミュージックレインオーディションアニストテレスなど、誰でも参加出来て大手事務所に所属できるオーディションに参加することをオススメします。半分終身雇用される可能性が高いので食べていけるでしょう。
またモデルのオーディションなどをやってもいいでしょう。そこで失敗しても問題ありません。どこかの声優事務所が拾ってくれます。特にに拾われるのがオススメですが、どこでも売れます。演技力や歌唱力は後からどれだけでも付くので気にする必要はありません。まず行動することが大事です。
万が一オーディションに失敗したら養成所に進みましょう。養成所選びの注意点は次項に書いてあります。

顔が可愛くない場合

養成所に行きましょう。日本ナレーション演技研究所がオススメです。日ナレおよびアイムエンタープライズは声優業界に強力なコネを持っています。音響監督に気に入られるか演技力さえあれば多数のアニメにねじ込んでもらえるでしょう。他にも良い専門学校や養成所があります。どんな声優を輩出しているかをきちんと見極めて選びましょう。養成所ビジネスが蔓延しているので、お金だけむしり取って声優デビューできない養成所もあります。
また、まかり間違っても変な事務所のオーディションを受けてはいけません。実力があっても飼い殺されます。名前を出そうと思いましたが名誉毀損が怖いのでやめます。Wikipediaなどでその事務所の所属声優をしっかり確認して有名声優が多いかどうか受験前に確認しましょう。

注意事項

私は声優業界になんの関係もありません。ただ声優業界にいる人が書けないことも書いたつもりです。これを読んで人生設計を立てた結果、失敗したとしても本ブログおよび管理人は一切責任を持ちません。自己責任で声優を目指してください。応援しています。

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