こえのおと

進みの遅い声優の情報ブログ

声優の追っかけに疲れた方へ 「声優の追っかけに少しだけ疲れた話」を読んで思うこと

「声優の追っかけに少しだけ疲れた話」という匿名はてなダイアリーの記事が話題になっているらしい。らしいというのは流行に疎く寡聞にして、記事作成のご依頼で知ったからです。いつもありがとうございます。このブログは皆様に支えられて存在しています。

声優の追っかけに少しだけ疲れた話の感想

ご依頼は「声優の追っかけに少しだけ疲れた話」の意見を聞きたいというものだった。それで読んでみたのだが、この問題は、この増田(匿名はてなの利用者の呼び名)だけでなく、多くの声優ファンが抱えている問題ではないかと思う。実際にはてなブックマークTwitterでも同意するような意見が多かった。

声優の数が増えて、声優を養わなくちゃいけないから必然的にイベントも多くなる。また運営側も儲けが欲しいから声優を酷使する。最近はアニメの数も多い。ラジオの仕事もゲームの仕事もある。その結果イベントの数が増えていく。声優もファンも疲弊している。根本的にはアニメ声優業界の歪さを解消するしかないのだが、それは無理なので結局のところ自分で折り合いをつけないといけない

私がこれを読んで最初に思ったのは真面目な優しいファンだなあということだった。たぶん女性で男性声優を推しているのかなと思う。

私も1年前までは、声優のイベントに精力的に参加していた。しかし多分この増田よりも底辺の稼ぎだと思うので行けるライブやイベントは限られていた。なんとか自分が行ける範囲のものは参加していた。しかし前日や当日になったらなんだか面倒になってきたり、行っても今度はもう行かなくてもいいやと思うことがよくあった。それでも次のイベントが近づくと申し込んだし、日程的に行けるかどうか分からない声優のライブもとりあえず申し込んで、落ちたらホッとするようなことすらあったと思う。増田と同じで義務のようになっていた

『アニメのイベント、構成がテンプレートすぎる。少し退屈に感じる。』

『どんなモチベーションで登壇しているんだろうね。作品やアフレコ時の話といっても録り終わってからかなり時間経ってるし。いつもの1/3くらいの値段で行ける上映会の方が絶賛アフレコ中で熱の入ったお話聞けるよね。』

こんな感想なんか日常茶飯事だった。

行かなきゃいいと思うが、なぜそういうふうになったのか、今思えば他の推しに負けられないという気持ちがあったからだと思う。何枚CDを買っただとか全通したとか、10人限定のイベントに当たっただとかSNSで報告されると、自慢のように感じて「いや私の方が彼女(彼)のことが好きだし!」という意地のようなものだったんだろう。使ったお金で熱意が変わるわけでもないのに応援の仕方はお金を使うだけじゃないのに

もしそういう気持ちがあるなら、嫌な人のSNSを全部ブロックすればいいかもしれない。私のプライベートなTwitterアカウントはフォローを外しまくってフォロワーが数十人になった。私が好きな人や面白いなと思う人だけになって、今はだいぶん安らかにSNSができる。

この増田はむしろ他人との比較よりも自分の中にある感情とのせめぎ合いで、私の場合よりも高尚で純粋なファン活動をしている(今はその気持ちも離れているらしいが)と感じる。

推しの1分1秒を逃したくないから。自分の目で見たいから。自分の耳で聴きたいから。他人の目に映る推しは、私の目に映る推しとは別人だから。他人の耳を通して伝わる推しの言葉はもう別の物だから。「推せる時に推せ」。いつ会えなくなってしまうか分からない。自分がいつ会いに行けなくなるか分からない。

しかし、私はもうあまりイベントには行かなくなった。それは環境の変化が一番大きかった。一度行かなくなると重しが外れたように「あ、別に行かなくてもいいんだ」と思うようになった。だからと言って、追っかけに疲れている人に「一回行くのやめてみれば?」と言っても、この増田が言ってる通り絶対やめないだろう。

ただ物理的に行きにくくなってから思ったことは、行って楽しめず疲れたような顔をしていても声優さんは嬉しくなかっただろうな、ということだった。友人と一緒に行くことが多かったが、終わってからも半分面倒な気持ちで来ているから、あのシーンがどうだ、あのセリフはないわと不満ばっかりになってしまって、そんなの声優さんも喜ぶわけがない。

イベントは生来的に楽しめる人と楽しめない人がいると思う。私は後半はイベントに行っても一歩引いて見ていて全然心の底から盛り上がれなかった。他の観客が盛り上げてくれるから成立するが、もし私が観客席を埋め尽くしていたらイベントは成立しないし、声優イベントは存在しなくなるだろう。

性格を変えることはできない。それで本当に楽しめるものしか行くのはやめた他の方法でファン活動*1をすることにした。私の場合はブログだったが、別にTwitterでも、ファンレターでも、なにも発信せずに家で好きなBDを見てニヤニヤするのでもいい。

でもやっぱりそう言っても辞めれないんだと思うし、私が言ってるようなことはもう気付いているのかもしれない。まあ好きなだけ行けるのも若いときだけなので、疲れようがなんだろうが限界までやってみるのもいいかもしれないが。難しい問題ですね、これは。書いてはみたものの、これと言ったアドバイスができません。しょうもない記事だと思われるかもしれませんが、少しでも解放されて気が楽になればと思います。私はイベントに追われなくなった今、本当に声優が好きだと再び思えるようになったかもしれません。

*1:ファン活動は別に応援するだけではなく、自分の意見を言うことだと思う。だから批判することもある。