【スター☆トゥインクルプリキュア】あそびあそばせ声優の躍進、ポリコレにも配慮か？

スター☆トゥインクルプリキュアの声優陣

プリキュアの声優陣は枠が決まっていると言われる。それは音響監督として絶大な力を持っているとされる明田川親子の寵愛を受けている明田川枠だったり、音楽レーベル枠だったり、新人声優枠だったり、芸能人枠だったりである。今回も基本的にはその法則から外れていないように思う。

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主人公のでんぱ組.incの成瀬瑛美さんは、『でんぱ組.inc』内でアニメ漫画オタクと公言していた通りで、芸名の成瀬も『ラブひな』の成瀬川なるが元ネタになっている。現役アイドルとは言うが、『でんぱ組.inc』自体がかなり長いユニットなのでそんなに若くない。30歳前後だと思う。ちなみに声優経験は『ドアマイガーD』というアニメの法堂アンナ役がある。

左から木野日菜、長江里加、小原好美
アニメイトタイムズ

キュアミルキー役の小原好美さんとフワ役の木野日菜さんは『あそびあそばせ』でそれぞれ野村香純役、本田華子役を熱演した。尋常ではない顔芸やテンションが評価の高いアニメで、声優の演技もその評価の半分以上に寄与しているだろう。ちなみに小原さんは2019年のアニメに既にほかに2本メインキャストが決定している*1。『あそびあそばせ』オリヴィア役の長江里加さんも『私に天使が舞い降りた！』星野ひなた役に抜擢されており、2019年はあそびあそばせ声優の年になるかもしれない。

プリキュアにもポリコレの波か？

もうひとつ気になったのは、キービジュアルでキャラクターに褐色のプリキュア（キュアソレイユ）がいることである。今まで元気なキャラクターは山ほどいたが、それを褐色で表現するというのはプリキュアにはなかったと思う。一方でキュアミルキー（キービジュアル左下）のキャラクターの肌が白く、キュアスター（中央）のキャラクターは日本人の想像する肌色に近いことから、これはかなり意識的に設定したのではないかと思う。

今作の『HUGっと！プリキュア』でも男のプリキュアが初めて登場したり、同性愛的な描写が多く取り入れられていることから、プリキュアもポリティカルコレクトネスに配慮しているのでは、と思わないこともない。ただし、褐色のプリキュアも白色のプリキュアもどうやら日本人である。なので単に私の考えすぎなのかもしれないが、女児向けアニメで多様性を認めるような演出はあって然るべきなのだろう。