声優イベントの「萌えゼリフ」コーナーは必要か?

ブログに記事のご依頼を頂いた。そのお問い合わせは2つあったのだけど、まず一つには声優イベントの「萌えゼリフ」コーナーが必要なのかどうか、私の意見を聴きたいというものだった。以下にお問い合わせの一部を、許可を頂いて引用する。

声優イベントである「萌えセリフ」的なコーナーは果たして本当に必要なのでしょうか?
わたしはたいしたオタクではないのでそこまでたくさんイベントに参加してるわけではないのですが、よくある萌えセリフ的なコーナーは本当に必要なのか?と思うことがあります。
もちろん、好きな作品のファンが聞きたい気持ちもわかるのですが、先日、佐倉としたい大西のコーナーでそういうのがありまして…ラジオイベントですし、しかもああいうノリの番組なので、違和感を覚えてしまいまして…、

そして佐倉さんの知的で頭の回転の早いところや言葉のチョイスが秀逸なのところが好きなので、作家が書いたセリフには萎えてしまうということが書かれていた。自分が捻くれ者なだけかもしれないとも書かれていて、私の勝手な印象ですが、他のファンとの隔絶感を感じているのかなとも思った。萌えゼリフコーナーの存在意義に関する問いという感じで、うまく答えるのが難しいのだけど、私も自分の正直な意見を書きたいと思う。

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萌えゼリフコーナーは必要か?

私は「佐倉としたい大西」のイベントに参加したことがないので、実際どのような萌えゼリフコーナーだったのか分からないのが申し訳ないのだが、単に作家が考えた萌えゼリフを言うだけのコーナーだったら私もあまり必要だとは思わない

声優は声が可愛い(イケメンだ)からそういう声で観客に向かってキュンキュンする台詞を言われるのは確かに得難い経験なのだが、私はどうしても単に言わされてるだけな感じがあんまり好きになれない。イベントでは一応盛り上げるために、おーとかわーきゃーとか言うが、内心は虚無である。好きなTrySailのイベントだと、メンバーに言って欲しい台詞を伝声管で囁いてもらうイベントとかもあったが、どうもそういうのは逆になんだか虚しくなってしまう。

一方で、シチュエーションが何か提示されて、そのセリフを声優さんが自分で考えて萌えゼリフを言うコーナーであれば、その声優の言葉選びのセンスが感じられて良いなと思う。これも声優イベントではよくある。言わされていることには変わらないんだけど、萌えゼリフなのに全然萌えゼリフじゃなかったり、そういうの言いそうにないタイプなのに、めっちゃキュンキュンする台詞を言ったり、天然やギャップで声優の内面が幾許か感じられて嬉しい

ただ、これは私の意見なので他の人がどう思っているのかは分からない。実際のところ、萌えゼリフコーナーは盛り上がっているので、需要は多いのだろう。また声優ならではのコーナーとも言える。同じく、別の人格を自身に憑依させる職業である俳優なら、萌えを表現するためには声だけでなく動作も必要になる。ファンひとりひとりに個別に演技しないとその真価は伝わりにくいが、声優は声が武器だから全員に等しく届く。声優イベントを声優イベントたらしめる最大の特徴が萌えゼリフコーナーであると言えるかもしれない。

正直に白状してしまえば、私はトーク主体の声優イベントを一歩引いて見る癖があるので、行ってもあまり盛り上がれない。トークはどうしてもファンに楽しんでもらうことが主体となっていて私の場合は没入しにくい。ライブは声優が楽しめばファンも自動的に楽しめると思っているので、どっちかと言えば好きだ。私はファンを楽しませようとしている声優よりも、楽しんでいる声優を見たい。もちろんトークイベントが好きな人を否定しているわけではない。私も好きな声優のトークイベントは行く。

ちなみに友人にも萌えゼリフコーナーは必要かなあと聞いてみたら、シンプルに尺埋めるためにやってるだけだろというなんともプラグマティックな回答が返ってきた。実際のところ一番はそれが理由かもしれない。

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