声優の仕事はアニメやイベントなど様々にあるが、ラジオも重要な仕事である。特に新人声優にとっては、大事な顔を売るチャンスになり得る。しかしながら声優のラジオ、特に女性声優のラジオはとにかくつまらない。地面を見ていた方がまだマシである。今回はなぜ声優ラジオがつまらないか考えたい。
話術がない
基本的に声優は台本ありきで文章を読み上げる仕事なので、一字一句文章がないようなラジオは、そもそも声優の仕事とは相入れていない。アドリブ力が重要なお笑い芸人と違うので話術がないと言うのは仕方のないことではある。
それでも面白いことをやりたがる声優がいて、下ネタを入れてきたり突飛なことをやったりするのだけど、やっぱり声優は声優なので空回りしてしまう。「芸人」と呼ばれているような声優もいるが、やっぱり芸人ではなく声優である。
ノリが寒い
話術がないために、テンションで押し切ることになる。このテンションというかノリが寒い。元々のキンキンとした甲高いアニメ声に加えてテンションが高いので聴き流すのにも邪魔になる。
そもそも開始直後から変な挨拶を繰り出すところで、声優ラジオを知らない一般視聴者が聴いていたら眉をひそめるに違いない。
放送作家がつまらない
ラジオというのは基本は放送作家が作るものである。声優ラジオを担当するような放送作家は、いわゆる二流になるので企画も台本もまあ面白くない。
ラジオなのに聴いただけでは何をやってんのかわからない企画を考える人も多いし、どっかで見たような当たり障りのない企画の焼き直しばかりになっている。
リスナーがつまらない
リスナーのお便りというのもラジオには重要な要素であるが、このリスナーのお便りがまたつまらない。聞きたくもないしょうもない自分語りを始め、ただ声優を持ち上げるようなお便りに、当たり障りのない質問メールと、わざわざメールするようなことかと思うほどである。
また常連が蔓延り始めるのも悪い習慣である。ネタ投稿なら常連がいても面白いのだから良いのだが、どうでもいいメールで常連の近況なんか知りたくもない。
しかし、これは読むメールを放送作家たちが選択しているという問題もあるので、リスナーのせいとは言い切れない。結局、声優という丁重に扱わなければならない存在なので、放送作家が忖度しているところもあるのだろう。
読むのが下手
それでも、面白いネタ投稿がくるときもあるだろう。しかし声優が読み上げるのがまた下手なのである。一字一句確認するように読むから、面白いものも面白くなくなってしまう。
声優は読む仕事なのに、なぜこういうことが起きるのかと言えば、話術がないことにも通じるが、ひとえに教養がない声優が多いのだと思う。面白い話をするには知識が必要だし、しっかり読み上げるにはやっぱり知識が必要になる。
例えば、芸能界でおバカタレントというのがいるが、あれは周りの知識ある層が面白くしようとしているから面白いのであって、ただのバカなら笑えないのと同じである。
面白い声優ラジオを作るにはどうすれば良いのか
では面白い声優ラジオを作るにはどうすればいいのかを考えたい。結局、声優ラジオというものはファンが好きな声優のプライベートを知りたいというところから聴くものだと思うので、そういう方面に特化したほうがいいと思う。
つまりしょうもない企画やしょうもないハガキを読むのはやめて、ただただ女性声優たちが自然体でワイワイやっているのを聴く、もしくは眺める番組があればいい。
現状もいくつかの番組はそういう側面を持っているが、もっとそれを推し進めていくべきだろう。ガチガチに練り込まれた放送作家の影が見える番組よりも、好きな声優が自由に語る番組の方が私は嬉しいし、みんなもそうだと思うのだが。