【リーバース・ライアーズ】にじさんじのVと声優がごちゃ混ぜの新プロジェクト

VTuberグループ「にじさんじ」を運営する「えにから」とKADOKAWAとバルコロニーのメディアミックスプロジェクト『Lie:verse Liars(リーバース ライアーズ)』が発表された。

このプロジェクトには、VTuberと声優の両方が参加している。PR TIMESに載っていた宣伝記事をそのまま転載すると

コミック作品では、主人公である時任廻役を「石井孝英」、姫川沙希役を「健屋花那」、ステラ役を「物述有栖」、風和羽凪役を「える」が務め、他にも「加賀美ハヤト」、「シェリン・バーガンディ」、「鈴木勝」、「江口拓也」の出演が決定しています。

ノベル作品では主人公である灰空瑠宇役を「八代拓」、雉子優良希役を「リゼ・ヘルエスタ」が務め、他にも「羊宮妃那」、「白雪巴」、「静凛」の出演が決定しています。
PR TIMES

挙げられている人物をVTuberと声優にグループ分けしろという問題が出たら声豚検定5級には合格できるだろう。そこそこ声優に詳しい人間でなければ区別をするのが難しいほど、ごった煮状態になっている。

幸いにもVTuberについてそこそこ勉強したので、声優それぞれのキャラクターを簡単に説明していく。

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キャストの簡単な紹介

まずこの中で本業声優は、石井孝英、江口拓也、八代拓、羊宮妃那である。つまり残りは全てにじさんじ所属のバーチャルライバーである。

石井孝英はWITH LINE所属の29歳の新人声優。2012年の声優アワード新人声優発掘オーディションに合格して、劇中で二次元と三次元が切り替わるアニメ『Dimensionハイスクール』で初主演を演じた。

江口拓也は81プロデュース所属の人気声優。第1回の81オーディション合格者でその後の活躍は説明するまでもない。八代拓はヴィムス所属の人気若手声優。2018年に声優アワード新人賞を受賞しており、代表作は『遊戯王SEVENS』のルーク役など。

羊宮妃那は青二プロダクション所属の22歳の売れっ子新人声優。今年または来年の声優アワード新人賞の受賞はほぼ間違いがなく、これからの活躍がほぼ約束された声優。現在進行形で多数アニメに出演し、夏期にも『それでも歩は寄せてくる』御影桜子役など複数出演している。

次からが、にじさんじのバーチャルライバーの説明になる。

健屋花那は看護師という設定のキャラクターだが、実際に中の人も医学に造詣が深い。声優として活動することもあり、『電音部』では鳳凰火凛役、『どれが恋かがわからない』ではメイ役など、VTuberの中でも出演作が多い。実際に演技は声優演技に近く、たぶんVTuberの中では声優の中に混ざっても違和感は少ない方だと思われる。ちなみに前世は倉田直花という声優ではないかという説もある。個人的には、好きな演技ではないがまあそこは好みなので。

物述有栖は、名前の通り不思議の国のアリスをモチーフにしたキャラクター。テレ東で放送された『四月一日さん家と』というテレビドラマに出演した過去があり、つまり演技経験がある。いわゆるロリ声でASMRなども配信の主力になっている。ただ私はちょっと苦手な声質なのだが、まあそこは好みなので。

えるは、本名がスノー・ホワイト・パラダイス・エルサント・フロウ・ワスレナ・ピュア・プリンセス・リーブル・ラブ・ハイデルン・ドコドコ・ヤッタゼ・ヴァルキュリア・パッション・アールヴ・ノエル・チャコボシ・エルアリア・フロージア・メイドイン・ブルーム・エル。エルフがモチーフのキャラクター。アニメなどへの出演経験はないものの、声質には幅があって凄いとファンからはもっぱらの評判であり、前世も瀬戸内りくという声優の卵。それを買われて選ばれたのではないだろうか。

加賀美ハヤトは社長のロールプレイをするキャラクターで、そのまま社長という愛称で親しまれる男性のVライバー。歌の人気が高く、特にシャウトが一目置かれている。歌手としては、『パワフルプロ野球2022』のゲームBGMとしても起用されている。

シェリン・バーガンディは名探偵がモチーフのキャラクター。演技の声は上に載せた動画の感じ。にじさんじ内の公式番組『レバガチャダイパン』のナレーションも担当していて、確かに耳当たりが良い声で、滑舌も良い。

鈴木勝はいわゆるショタキャラ。男の私が見ても普通にかわいい。声質的に多分中の人は女性じゃないかとは思う。若干いくつかの単語のイントネーションに独特なものがあり、それが演技にどう作用するのか分からない。個人的には矯正せずにそのまま残してほしいと思う。

リゼ・ヘルエスタ静おk…ヘルエスタ王国の皇女。ガチでそうなのか営業なのかは知らないが陰キャであり、それもあって、にじさんじ内では、現在最もガチ恋オタが多いのではないかと思う。演技のイメージはあんまりない。戌亥とことアンジュ・カトリーナでさんばかというユニットを組んでいて、この3人がにじさんじ内で男性人気が高い。

白雪巴はちょっとえっちなお姉さんタイプのキャラクター。前世は愛川菜帆という声優ではないかと言われており、かつてJTBエンタテインメントに所属していたと見られる。現在もフリーで活動中。ただ声優年鑑には載っていない。

静凛は女子高生キャラクター。同じ1期生で女子高生の月ノ美兎と樋口楓の3人でJK組というユニットを組む。かつて「深夜の声劇」という企画を4回開催しており、演技者への志望は強いと思われる。

声優とVTuberのこれから

見てみると声優や演技に向いていると思われるVが比較的選ばれているように思う。これからさらにキャストが増えるらしいが、たぶんセレ女あたりからも選ばれるのではないだろうか。今回は、えにからが主導したプロジェクトであり、にじさんじのメンバーが声優として起用されるのは必然だったが、そうではなく単にVTuberが声優として起用されることが増えてきている。

また逆に声優がVTuberと絡む機会もかなり増えてきている。たとえば、菅沼千紗がAPEXの大会である渋ハルカスタムにぶいすぽ所属の八雲べにと橘ひなのとチームを組んで出たり、佐倉綾音らがラジオ番組で壱百満天原サロメの話題を出したり、色んな声優がTwitterなどのSNSで推しのVTuberに触れることも多くなっている。

正直、長期的に見て、声優とVTuberが交流することによって、声優業界に得することはあまりないと思う。現実として元々声優ファンだった人間の何割かは既にVTuberに吸われているのではと感じる。ただ、声優やアニメゲーム業界もVTuberと絡まないと話題にならないというところもあって、加減が難しい。

ちなみにV業界には、声優を目指すバーチャル声優プロダクション「ぼいそーれ」というグループもある。これが成功しているかどうかは微妙だが、朝ノ瑠璃のように声優業を兼業するVTuberが次々に出てきてもおかしくない時代になっている。

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