尾崎由香の自由すぎる発言での炎上は平野綾の後継者となるための布石である

『けものフレンズ』のサーバルちゃん役などでおなじみの尾崎由香さんが、2月12日放送のTBS『有田哲平の夢なら醒めないで』でのあまりに自由すぎる言動が炎上騒ぎになっていて、多くのネットニュースなどでも取り上げられている。番組はGyaoなどで観ることができる。その炎上に対して、私が思ったことを書こうと思う。ちなみに私は尾崎由香さんの特段のファンではないことには留意してほしい。

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炎上の内容


引用:Gyao

番組は『アイドル声優 vs ベテラン声優』というテーマでトークをするというものだった。アイドル声優には尾崎由香さんのほかに、小林星蘭さん、桐谷蝶々さんが出演し、ベテラン声優では、七緒はるひさんと書評家でもある池澤春菜さんが出演していた。

歌って踊れる声優が一般的

まず最初は池澤春菜さんが声優はずっと続けられる仕事だと思っていたのに年齢で落とされるというエピソードを紹介して、それに対して尾崎さんが

尾崎「やっぱり今の声優って、声のアフレコだけじゃなくて歌ったり踊ったりとかキャラクターに近い人が選ばれる可能性が高いんですよね。歌って踊れる声優が今一般的。」
池澤「歌えもしない踊れもしないという…」
尾崎「そんなことないですよ。でもほら、若い人の方が演じやすいし。」

と返答した。ねとらぼエンタの記事では『流れるようなタックルからのマウントポジションを思わせるトークで場をヒリつかせ』と書かれているが、実際映像を見ればそんなことはない。バラエティーを盛り上げるために平成ノブシコブシの吉村が囃し立てているだけだ。

アニメを見ない・珍獣ハンターになりたい

その次に、尾崎由香さんがアフレコ時にアニメの役名を出されて演技指導をされても、アニメを一切見ていないから伝わらないというエピソードを披露する。そして有田に憧れの声優はいないかと聞かれ、「一応、花澤香菜さん」と答えるが、その後

でも今一番憧れてるのはイモトアヤコさんに憧れてて、珍獣ハンターになりたいんですよ!

と答えた。これがまあ声優に失礼だなんだと叩かれまくっているが、尾崎由香さんが珍獣ハンターになりたいと語ったのはこれが初めてではないラジオ番組「ニッポン放送 ミュ~コミ+プラス」で2017年に既に語っている。

吉田:尾崎さんは先日いらっしゃってくださったんですが、尊敬する人が珍獣ハンターのイモトアヤコさん!!
内田:アハハハハ!!

つまり尾崎由香さんの鉄板ネタみたいなもんで、彼女のファンはむしろ笑って終わるエピソードだ。ここまで炎上するのは彼女も想定外だったかもしれない。

ただ、声優になったきっかけの部分で兄に2時間声優になれと説得されたからと語っていたが、実際はそれだけではなく、尾崎由香さんの母親がブシロードの木谷社長に芸能活動でパッとしない娘を紹介されて、アニメ業界で受けそうな顔だからスカウトしたというのが真相だと、木谷社長がトークショーで語っている。兄に説得されたのは嘘ではないかもしれないが、ちゃんと正確に答えてほしい。

参考:尾崎由香さんが声優になったきっかけ – こえのおと

まあ正確に答えろというのは冗談だ。とはいえ兄に説得されたというエピソードは結局のところ、彼女が嫌われ役に徹するという意味では効果的に働いている。自分の意思ではなく、兄に言われて声優になったと言われれば、彼女を知らない観ている人はイラっとくるだろう。ただ結局のところ彼女は声優になる選択は家族が決めたことであって、彼女は声優自体には興味がないのには変わりない。それは以前から分かってたことである。

激辛好き

また尾崎由香さんが激辛料理好きという話もあった。これも声優なのに喉に気を遣わないとかプロ失格だなんだと言われているが、声優に激辛好きは意外に多い。本渡楓さんも激辛好きで、ラジオ番組『本渡楓のめいっぷるんっ!』で毎週食べていた。福原香織さんも蒙古タンメン中本の北極ラーメンが好きだ。声優が声優に喉に気を遣えよと叱るのならわかるが、普通に辛いもの食べても声優として大成しているのに、関係ない人に辛いものをやめろと言われる筋合いはないと思う。

頑張ってください

池澤春菜さんが、アフレコ後のダメ出しをスマホをいじりながら聞き流すアイドル声優に注意したところ、「いじめられた」と泣きながらスタジオを出て行ってしまったエピソードを披露すると、尾崎由香さんは

頑張ってください。

とだけ、返答したのも先輩に失礼だと叩かれている。正直これは、振ったくりぃむ有田が悪いんじゃないかと思ったが、有田は尾崎由香さんのトンデモ返答を期待していたから振ったのであって、それには応えている。

バラエティー番組のヤラセ

最近、ネットニュースのせいでバラエティー番組でやけに炎上することが多くなっているが、実際番組を見てみると、そうでもないことが多い。そもそもバラエティー番組は出演者のキャラ付けなどをして盛り上げるような番組で、そこには誇張やヤラセが多分に入っている。そういうバラエティー番組で、憤ったり悦に入ったりするのは、テレビ局にとってはいいお客さんなのに間違いはないが、操られている感じがしてバカらしい。

今回もアイドル声優vsベテラン声優という対立構造がそもそもあって、それに沿って誇張したキャラ付けで番組を作り上げている。尾崎由香さんが、失礼な人じゃなく本当は真面目で、この件はただの被害者だとは全く思わないが、この番組は尾崎由香さんを、そういう空気の読めない無礼なキャラとして売り出そうとして出演させているのは明らかである。炎上の内容を見ていると尾崎由香さんは、そういうキャラに沿った発言を繰り返している。その結果、実際にくりぃむしちゅーに気に入られたか知らないが、2月20日のテレビ朝日『くりぃむクイズ ミラクル9』にはゲストで呼ばれることが決定している

事務所の先輩には苦言を呈されているが、声優としてではなくバラエティーで活躍したいと思うのであれば、このキャラクターは間違いではないと私は思っている。

実際に今回ネットニュースになって話題性が高まっている。声優は声優らしく品行方正にというのは理想的だが、バラエティーに出たいのであればそれでは弱すぎる。

別に声優がバラエティーに出てはいけない決まりもなく、バラエティーに出るためには他の人とは違うキャラ付けが必要である。池澤春菜さんも、書評家としての一面やお嬢様というキャラクターがあったからオファーが来たのだろう。尾崎由香さんは声優になる前に芸能界を経験しているから芸能界の厳しさもよく知っている。彼女にとって一番困るのは誰にも相手にされないことであって、彼女を批判している人はむしろ彼女にとって有り難い存在に違いない。彼女のキャラクターが炎上すればするほど番組に呼ばれやすくなるのだから。

AYA STYLEの継承者

平野綾さんを思い出して欲しい。彼女が芸能界へ進出するときにやったのは『グータンヌーボ』での赤裸々な恋愛遍歴の暴露である。これは彼女のアイドル声優らしからぬ発言というキャラ付けのためだ。実際その後バラエティータレントとしての出演が相次ぎ、現在は主に舞台女優として活躍している。ネットでは落ちぶれたとか揶揄されているが、そんなことはない。舞台女優として活躍するのは大変なことだし、別に深夜アニメだけが全てじゃない。

そして、平野綾さんの出世作『涼宮ハルヒの憂鬱』は1期で監督の山本寛を降ろした。それが原因かどうか知らないが、2期で人気は低迷した。尾崎由香さんも『けものフレンズ』で人気声優となったが、たつき監督が降ろされ、2期の人気は低迷している。奇妙な符合だ。これはもう尾崎由香さんは平野綾さんの後継者と言ってもいいだろう

声優を踏み台にするような姿勢の彼女に反感を持つ人も多いだろう。だけどサーバルちゃん役などで楽しませてくれた声優には間違いないのだから、わたしは彼女がバラエティー番組で羽ばたく姿を楽しみにしたいと思う。

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尾崎由香平野綾池澤春菜
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こえのおと
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