コロナ禍が声優業界にもたらす影響について

新型コロナウイルスが猛威を振るっている。いっときほどの流行は落ち着いてきたように思うが、まだまだ予断を許さない状況が続いており、東京では依然として連日2桁程度の感染者が確認されている。幸いにも、(本当に中国発のウイルスなのかは議論があるところではあるが)日本が中国と地理的に近かったおかげで、逆に早期に警戒できて、欧米のような自体にはなっていない。

しかしながら、そのため自主的な自粛(変な日本語だがこう書くしかない)は2月頃から始まっていて、また3月には緊急事態宣言が発出されたことから、半強制的な自粛に入った。そのため、飲食店やスポーツ関係、そして芸能関係に多大な経済的損失を与えている。その影響は当然ながら声優業界にも及んでいる。

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アフレコのストップ

声優の最大の仕事は、キャラクターに声を当てることだが、そのアフレコ収録が中止されている。


アフレコ現場は、密室に多数の声優やスタッフが集まり、大声を発する行為であり、いわゆる感染リスクが極めて高いとされる「三密(密室・密集・密接)」の状況をすべて兼ね備えている。中止は当然の措置だっただろう。

しかし、アフレコができないということは当然アニメが完成しないということにほかならない。アニメの制作はどこもカツカツのタイムスケジュールで行っているので、すでに影響が多数出ている。2020春アニメは以下の18本が放送延期になった。

・ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
・メジャーセカンド2期
・キングダム3期
・ミュークルドリーミー
・デュエル・マスターズキング
・ヒーリングっど♥プリキュア
・デジモンアドベンチャー
・食戟のソーマ 豪ノ皿
・文豪とアルケミスト 〜審判ノ歯車〜
・天晴爛漫!
・富豪刑事 Balance:UNLIMITED
・放課後ていぼう日誌
・アイドリッシュセブン Second BEAT!
・ソードアートオンラインアリシゼーションWoU
・やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完
・ノー・ガンズ・ライフ2期
・Re:ゼロから始める異世界生活2期
・魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸

夏アニメにはさらに大きな影響が出ると予想される。たとえば、早くも『五等分の花嫁』の2期は放送延期が決定している。声優の中には自宅などでリモートでアフレコすべきという声も広がっていて、小岩井ことりや桐谷蝶々などは自宅に機材があるため自宅での収録を受け付けていたし、実際にアメリカではリモートアフレコが行われている。とはいえ、多くの声優は設備が整っていないので、すぐに移行できるというものでもなく、影響は長期化しそうである。

イベントの中止

声優業界にとってさらに大きい問題はイベントの中止であろう。安倍総理が2月26日にイベントの自粛をお願いして、ほとんどのイベントは中止になり、今まで一回も解禁されていない。ライブハウスでのクラスター事例も発生しているため、イベントの開始には政府もかなり慎重になっている。これまで、増えすぎた声優を業界が養ってこられたのはイベントビジネスのおかげでもある。新人や若手声優の収入源の殆どはイベントなどに依存しており、イベントが中止になると声優としてやっていけなくなる人も増えてくると思われる

緊急事態宣言が解除されればイベントも解禁になるというわけでもないので、イベントの自粛はアフレコのストップよりも更に長期化すると考えられる。厚生労働省が提案した「新しい生活様式」には「人との間隔は最低1mあける」「歌や応援は十分な距離かオンライン」などと書かれており、この「新しい生活様式」は専門家によれば数年単位で継続することが求められるというので、従来のようなイベントはかなり難しいように思う。特にライブや接触を伴うイベントは許されない雰囲気があり、イベントの形態が変化していくという可能性もある。

アフターコロナの声優業界

いま、アフターコロナやウィズコロナなどという言葉が使われている。正確な定義はよくわからないが、コロナの流行が収まったあとに、流行を再燃させることなくコロナウイルスとどう共生していくかということを示した言葉であると思う。そこには、今までのような生活を続けていくのは不可能であるという意味が言外に含まれている。

まず、確固たる治療法やワクチンが開発されるまでは、人が集まる大規模なライブやイベント活動がほとんど開催されなくなるのではないかと思う。CDが売れなくなり、ライブイベントで生計を立ててきた芸能業界にとっては死活問題であり、それは声優業界も変わらない。ライブを開催しないという選択肢は取れないと思うので、ひょっとすると、ファンはオンラインでライブを視聴するようなイベント形態になっていくのかもしれない。

最近YouTubeを始めている声優が多いが、そのような動きもさらに加速していくだろうと考えられる。特に個人だけでなく、事務所単位でチャンネルを作ることが活発になっており、4月15日はアイムエンタープライズがYouTubeチャンネル「ぶかちゅ〜部TV」を立ち上げた。本渡楓や赤尾ひかるらが出演している。響も3月29日に佐々木未来、愛美、伊藤彩沙が出演する「声優三姉妹【チームY】」を既存の「HiBiKi StYle」とは別に立ち上げている。

声優業界がアフターコロナをどのように乗り切っていくかには注目ではあるが、新型コロナウイルスが世界中で終息して、もとの生活に戻れるのが一番いいのは言うまでもない。

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声優業界
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こえのおと

コメント

  1. 通れ菅江 より:

    本当になあ。
    声優の現状は鈴村さんの朝のラジオでも聴くが。
    声優だけじゃない、俳優、歌手、芸人なども大変さ。劇団も大変だし。

    とは言え、やらねばならぬだから何らかのアクションはしてますがね。

    政府とかも何らかの補償してもらいたいさ。限度もあるし。早く終息して貰いたい。

    アニメもドラマもバラエティーも再放送ばかり。通常放送はニュースとワイドショーだけ。マスコミ関連だけ儲けてる。

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