ゆりしーこと長谷優里奈がSHOW ROOM配信で語った暴露話のまとめと感想

15日の夜から未明にかけて声優のゆりしーこと長谷優里奈がSHOW ROOMで暴露配信を行った。アイマスメンバーに対する彼女の意見や、枕営業の有無などを赤裸々に語り、Twitterでトレンド1位になるなど話題になったので、内容をまとめておく。

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配信の経緯

まず、なぜこんな暴露配信をするに至ったかの経緯を説明する。ゆりしーは、アイマスの萩原雪歩の初代声優である。しかし紆余曲折あり、その役を降板させられ、現在はご存知の通り浅倉杏美が演じている。

その後、ゆりしーは声優活動の一線から退き、友利花に改名してシンガーソングライターの活動を始めたのだが、昨年末ごろから彼女が雪歩になりきるようなドラマを製作したり、ライブを行うようになった。それをアイマスのファンに、雪歩を汚さないでなどと批判されていた。

それに立腹した彼女が、本音をぶちまけて、その後に「ツイッターを破壊する」と宣言して始めたのが、今回の配信だった。配信自体は以前からゆりしーが行っていたが、今回は「全てを終わらせる」と宣言したこともあり、暴露があるのではないかと一気にネット上に拡散された。

雪歩の使用について

配信は約3時間行われた。話題が前後したこともあり上手くまとめられないかもしれないが、内容を整理しておく。まず雪歩の使用に関してだが、ゆりしー自身は雪歩に未練があったり、雪歩で金儲けしたいわけでもなく、ファンに初代アイマスPが多いことから、ファンを喜ばせるために雪歩を演じるようになったと語った。

今の雪歩が好きな人には迷惑というコメントには、わざわざ自分のツイートなどを見にこなければいいと話し、ファンなんだったら、その推しのやる行為には全肯定をすべきだとも持論を展開していた。

私自身はこの意見に全く相容れないし、むしろ推しのことを全肯定するファンは害悪で、間違っていることは間違っていると言ってあげるファンこそ大切にすべきだと思っているのだが、雪歩の件に関しては、ゆりしーが全て間違っているとは思わない。

ゆりしーの行為は、二次創作の同人活動と同じなのではないか。もう雪歩は浅倉杏美に移っているのだから、彼女のやっているのはモノマネ以外には形容できない。全ての同人活動に対して反対の立場なら、ゆりしーの雪歩なりきりを批判するのも分かるが、同人活動を歓迎もしくは黙認するなら、ゆりしーの行為も許されるべきではないかと思う。SRのコメントでは、もうゆりしーは雪歩に無関係の一般人だから、雪歩を騙るなという意見があったが、むしろ一般人なら尚更問題がない。

雪歩を降りた時点で交わされたバンナムとの契約がどうなっているかを私が知ることはできないので、一概に問題なしとは言い切れないのも事実だが、もしその時点で、どういう活動であれ、雪歩を二度と演じるなと言われていないのであれば、一方的に止めろという権利はファンにはないと思う。話を聞く限りでは、バンナムとの関係もそこまで険悪だという感じはなかった。

お問い合わせに「大層怒られて雪歩を演じるのを止めろと言われたと本人が言っていましたので降板後の活動に関する契約内容ですとか、険悪か否かといった次元を通り越して、明確に拒絶・否定されています。」という意見が寄せられた。確かに止めろと言われたというのは私も話を聞いているし、上記の通りなのだが、この配信では(あくまで私の印象だが)そこまで険悪でないように感じたのも事実で、実際のところバンナムサイドがどれくらいのトーンで拒絶したのかをゆりしー以外の口から聞くことができないので、なんとも言えないと思う。裁判などが起こるのなら明確な拒絶と言えると思うのだが。とりあえず、ゆりしーがバンナムから「雪歩を演じるな」と言われているのは事実だと思われるので、そこについては改めて付記しておく。

もうひとつ、「元演者である以上、半公式、下手をすればそのまま公式として捉えられる、公式のイメージに影響し得る余地も十分にあり、二次創作と同じではない」「軽い態度や問題を理解していなさそうな様子から見ても、そういった危険性は一層高そうに映る」といった意見もいただいた。こういう意見も当時結構SNSで見たのだが、私は、声優変更の時点で公式は変更後以外に存在しないというスタンスで、公式のイメージに影響するとまで言うのは現声優に逆に失礼じゃないかという気持ちもあるのだが、そういう意見もあるということで、それについてもここに追記しておく。

これはお問い合わせに寄せられた意見ではないが、ゆりしーの行為が現声優の浅倉杏美に対して失礼だというなら、それはその通りで、浅倉杏美を慮る気持ちがあれば、雪歩を今更演じることなんかしないはずだ。とはいえ、辞めさせることができるかどうかというのはモラルだけの問題ではないので、ファンやバンナムサイドが辞めろと命じるのは難しいのでは、というのが私の意見になる。(2021年2月8日追記)

アイマスやTo Heart2の現場の雰囲気

まあこれだけだったら、そこまで話題にもならなかったと思うのだが、その後、たくさんの人が配信を見に来てくれてテンションが上がったのか、声優業界の暴露トークに話題が移った。

アイマスの765メンバーで、誰が嫌いで誰が好きかという話では、釘宮理恵はストイックで声に華があると絶賛し、長谷川明子下田麻美に関してはいい後輩だと評した一方で、たかはし智秋に対してはキレそうになったや、中村繪里子に対しては正直キツい、今井麻美には公共の場で中傷されたなどと発言し、765のメンバーには虐められていたとも暴露した。

また、ゆりしーはTo Heart2の柚原このみ役を担当しており、ラジオにも出演していたが、相方的ポジションの人には、渡した台本を投げられて、机や椅子をひっくり返そうと思うほど腹が立ったというエピソードを紹介して、二度と会いたくないとまで言い切っていた。また伊藤静が『パンプキンシザーズ』の主演を射止めたときに、ゆりしーがパンプキンパイに包丁を突き立てた画像を投稿したというパンプキンナイフ事件に触れる一幕もあった。

これらの暴露話は当時の声優界を知っている人にとっては、やっぱりそうだったのかと得心するようなものだったと思う。過去のアイマス声優には今のような和気藹々感はあまりなく、危うい綱渡りのようなピリッとした雰囲気があったし、TH2のラジオはギスギスした関係なのがこちらにも伝わってくるものだった。ただ不仲なのは、あくまで噂だったが本人の口からその発言が出たのは大きい

声優業界の裏話

声優業界の暴露はこれだけで収まらなかった。『ヒャッコ』というアニメの現場では、あるほぼ同期の声優はエリカ様みたいな態度で、挨拶してもガン無視されたと話した。また、男性声優は売れ始めると女性声優を狙う人が多く、女性声優と付き合いたいなら男性声優になるのが近道だとアドバイスをしたり、既婚の声優の多くは不倫をしているとまで言い放った。

性格が優しい声優については、榎本温子や桑島法子、堀江由衣、田中理恵、若本規夫、草尾毅などの名前を出し、沢城みゆきに関しては尊敬していると話した。

さらに、サンライズのあるアニメのヒロインの枕営業を持ちかけられたという発言もあった。これも昔からの声優ファンには有名な話だが、サンライズの某アニメの声優交代の際には枕営業があったのではという噂があった。ゆりしーの枕営業がそのアニメのことを指しているのかは分からないが、当時第一線にいた声優による発言なので、噂の信憑性が高まる。しかし、アーツビジョンの元社長で、16歳の少女にみだらな行為をしたとして逮捕された松田咲實の枕営業は嘘と断言し、彼はそんなことをする元気がないとまで発言していた。

発言の信憑性

これらの発言が全て真実かは分からない。配信の3時間で、ゆりしーは怒ったり泣いたり機嫌が良くなったり、喜怒哀楽が激しかったし、約8万人が配信を見ていたので気持ちが昂って、少し誇張したような表現をとった可能性も否めない。また特に、雪歩関連に関しては、直前に話していたことと矛盾が見られることもあった。

ゆりしー自身がパニック障害やうつを患っているとも告白したが、そのきっかけは音楽業界の人に監禁されたからとか、その監禁した人からショートメールが配信中に届いたなど、俄かには信じられないような話もあった。しかし、今までファンの間で噂されていたことと整合性の高い内容もあり、事実が多分に含まれているのだろうとは推測される。

今後のゆりしーについて

配信は3時間に及ぶ長丁場だったが、面白かった。アイドルのSR配信は退屈で、5分見るのも苦痛に感じる私だが、少なくとも2時間ほどは集中して観てしまった。アンチコメントを率先して拾っていくメンタルの強さや煽りスキルの高さ、暴露話や時折挟まれるネタっぽい話など、エンターテインメント?に富んだ配信だった。話すのが苦手と言っていたが、全然そんなことはない。

それに当時人気声優だっただけあって、やっぱり声も可愛い。容姿も40歳には思えないほど綺麗だった。コメントでVTuberになってはどうかと提案されて、まんざらでもないような反応をしていたが、たしかにVTuberは向いてそう。かわいいキャラクターで声優業界の毒舌を吐きまくるVTuber。人気になるかもしれない。

ただ声優の暴露話がほとんど10年から15年前のネタだったのが、声優業界におけるゆりしーは当時から止まっているようで少し悲しかった。他の声優に対してライバル心のようなものをいまだに持っているのも、彼女の中に、当時の声優たちが持っていたガツガツした感じが残っているような気がした。往年の?声優ファンはノスタルジーを感じる配信だったんじゃないかと思う。もちろんこういう暴露は良いものではないし、名誉毀損なんじゃないかとヒヤヒヤして見ていた。だけど本音を言えば、今の表面上は和気藹々としている声優業界もいいけど、こういうギスギスのライバルに闘志むき出しな声優業界も私は好きだったりするのだ。

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こえのおと
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