ミュージックレインで考える声優ユニット人気と個人人気の関係性

お問い合わせをいただいた。

ミュージックレインの所属しているグループと声優さん個人についてです。グループの人気と個人の人気の比例関係がとても気になるので、ぜひ記事にしていただきたいです。主さんが個人的に好きなミュージックレインの声優さんもよければ聞きたいです。

書きやすい方から書くと、ミューレで好きなのは1期生なら豊崎愛生さん、2期生なら雨宮天さん、3期生なら宮沢小春さんだろうか。私が最初にミュージックレインを意識したのは、大学入学直後だったと思うが、大学の文化祭でミューレ1期生(当時はスフィア結成前)の4人が来たときだったと思う。そのときのイベントには参加できなかったのだが、その数年後、スフィア結成、そして『けいおん!』ブームがあって、ミュージックレイン所属声優が一躍スターダムに躍り出た。

豊崎愛生さんを好きになったのは、もともと単純にほんわかした雰囲気が好きだったのもあるけど、ガンダムの番組というだけでなんとなく見ていた『機動戦士ガンダム 第07板倉小隊』に出演していたときに、とよちゃんがインパルス板倉にイジられても健気に対応してて、好感を持ったのも大きいかもしれない。

2期生は最初から気にかかけていたけれども、キッカケになったのはパシフィコ横浜の1stライブだったと思う。この日に確か大久保瑠美さんの写真集のサイン会があったんだけど、それが全部落選してしまって、じゃあ、気になってるTrySailのライブに行くかと思って、友人を誘って行ったらハマった。禍福はあざなえる縄の如しである。

雨宮天さんが好きなのは、何回かブログで書いてるけど、好きなものとかがよく似ていたり、考え方に共感する部分が多いからだろう。このブログ始めた初期の頃に、麻倉ももさんの記事をたくさん書いていたので、たまにもちょガチ勢と言われることがあるけど、まあ確かに好きではあるけど、私ごときがガチ勢なんて本当のガチ勢の方に失礼だと思う。TrySailに対しても、もうガチ勢ですらないかもしれない。深く追うよりも、広く浅く追う方が好きになってしまった。

3期生はまだあんまり良くわかっていない。宮沢小春さんは、なんかあまり声優にいないタイプだなと思って妙に気になってしまう。読書の嗜好が似ているのにも親近感がある。声質だと、夏目ここなさんが好き。

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ミューレ声優の個人人気について

ミュージックレイン1期生

さて、自分語りはこれくらいにする。まずお問い合わせにあった個人人気だけど、これを較べることはなかなか難しい。私の感覚では、1期生なら豊崎愛生、2期生なら雨宮天、3期生なら日向もかが最も人気があるような気がするけど、2期生だと麻倉ももや夏川椎菜のファンの熱量は、雨宮天のそれよりも、かなり大きいような気もする。

なので、数字で比較していくのが一番分かりやすいだろう。幸いにも2期生までの7人は全員ソロアーティスト活動をしているので、CD売上やYouTubeのMV再生数などで比較ができるはず。ところが、スフィアのメンバーは最近CDをリリースしていない。豊崎愛生は2021/6/30にアルバム『caravan!』をリリースしているが、ほかは高垣彩陽がベストアルバムを今年リリースしただけで、全員の最新シングルは2019年以前にまで遡ってしまう。またYouTubeも2年前くらいにまとめてshort verがアップロードされたため、再生数が全体的に少なく比較に適しているとは思えない。

またSNSなどの登録者数なども比較になることが多いが、これもスフィアは、おえかきアカウントなどは存在するものの個人アカウントを持っていない。ただ、スフィアはグループでYoutube活動をやっていて、個人で動画をアップすることもあるので、その個人動画の再生数の比較はできるかもしれない。

直近5つの個人動画の再生数の平均を出してみる。ただし、ゲーム実況は再生数が伸びやすいので、それは除外した(具体的には豊崎愛生のアイドリープライド実況動画とPS5の開封動画)。すると、平均再生数(10/22現在)は

豊崎愛生戸松遥高垣彩陽寿美菜子
6334819431094264
5296977155314229
109217027105788712
6672609774653348
50211303542406646
平均6848.88824.86184.65439.8

となり、戸松遥が最も人気があるということが分かる。ただし、豊崎愛生の動画2つを除外しているので、これを入れれば豊崎愛生が断トツ人気となり、人気度としてはほとんど同じくらいだと考えられる。

これだけでははっきりしないので、Googleトレンドでも調べてみた。Googleトレンドの人気度動向は

数値は、特定の地域と期間について、グラフ上の最高値を基準として検索インタレストを相対的に表したものです。100 の場合はそのキーワードの人気度が最も高いことを示し、50 の場合は人気度が半分であることを示します。

というものらしい。4/1から10/22までのデータを抽出し、私が勝手に週単位で集計し直した結果が次のグラフである。

平均すると戸松遥が21.9と最も高くなり、さっきのYouTube個人動画再生数とよく一致している。したがって、現在においては、戸松遥が最もスフィアで人気があると考えて良さそうだ。

ミュージックレイン2期生

TrySailに関してはCD売上で比較するのが最も分かりやすいだろう。ただしCD売上はコロナ禍以降は特典に制限がつくために、比較できない。したがって最新シングルで比較する。雨宮天が5,859枚、麻倉ももが7,803枚、夏川椎菜が5,763枚なので、麻倉ももの人気が高いと考えられそうだ。

また、3人は個人のYouTubeチャンネルを持っている。そこでのチャンネル登録者数は、雨宮天24.2万人(てくてく天ちゃんは11.1万人)、麻倉ももは3.0万人、夏川椎菜は4.7万人である。ただし、チャンネル登録者数は動画更新頻度によっても大きく左右されるので、人気の指標ともまた少し違うだろう。参考程度ということで、TrySailの場合はメンバーの人気格差はほとんどないと考えていいかもしれない

ちなみにSpotifyなどの再生数などのランキングもあるのだが、これは海外とタイアップの影響を強く受けるので、あまり人気度の比較には適していないように思う。

ミュージックレイン3期生

3期生は難しい。3期生がグループでTwitterをやっているので、そのいいね数の平均数は数値比較できるかもしれない。ところが、たとえば10月のツイート数を見てみると、日向もかが22ツイートに対して、相川奏多は3ツイートなので、これを比較するのは相応しくないと思う。そこで、全員TOKYO IDOL FESTIVALに参加したツイートはしているので、それのいいね数を比較してみると、相川奏多は648いいね、日向もかは1,231いいね、橘未來は969いいね、夏目ここなは759いいね、宮沢小春は863いいね(10/24現在)なので、予想通り日向もかの人気が一歩抜け出しているという感じではないだろうか。ただ、活動を始めてすぐなので差なんてあってないようなものだと思う。

では、グループ間の個人人気の比較はどうかと言われるとこれは難しい。まあ現時点でであれば、3期生はまだ活動時間が短いから不利だし、1期生は人気のピークは過ぎていると考えられるので、2期生の誰かが最も人気だということになるのだろうが、知名度だったら雨宮天がアニメやゲームの出演数などが最も多いので高いけど、CD売上が示すように麻倉ももや夏川椎菜のほうがファンの熱狂度が高いように思えるので、人気度として序列を付けるのはできない。

個人人気とグループ人気の関係性

さて、本題である。個人人気とグループ人気はどう関係があるのか。これは過去に一度記事にしようかと思って、ボツにしたものがある。それは、グループのCD売上から個人がソロデビューしたときのCD売上を予測しようと思って書いていた記事なのだが、いろんなグループに対して計算してみると、整合性が取れなかったので、やめた。ただスフィアに関しては上手く整合していたと思うので、この機会に書いておきたい。

私が思いついた個人人気とグループ人気の相関式は次の通りである。

SはCD売上枚数で、ソロのCD売上を積算して2で割ったものが、グループのCD売上になるというものである。CDに関してはできるだけ発売日が近接しているものが良い。またタイアップはアニメ人気によって売上が上下するので、非タイアップ曲のほうがよく一致する。スフィアの例を出すと、2015年6月発売の豊崎愛生『Uh-LaLa』が5,166枚、9月発売の寿美菜子『Candy Color Pop』が3,317枚、同じく9月発売の戸松遥『STEP A GO!GO!』が4,034枚、11月発売の高垣彩陽『individual』が4,406枚なので

(5166+3317+4034+4406)/2=8461.5

となる。それで、2015年10月のスフィアのシングル『DREAMS, Count Down!』の売上は8,221枚なので、その誤差は3%しかない(数値はすべて初動)。

では、次にTrySailを見てみる。2017年6月発売の麻倉もも『とくべつイチバン!』が10,390枚、7月発売の雨宮天『irodori』が14,187枚、8月発売の夏川椎菜『フワリ、コロリ、カラン、コロン』が9,106枚なので

(10390+14187+9106)/2=16841.5

となる。2017年5月発売のTrySailの『adrenaline!!!』は18,173枚なので、誤差は7%となる。ただTrySailのケースではタイアップのない時期の近いシングルがなかったので、タイアップ曲が含まれている(『とくべつイチバン!』と『adrenaline!!!』)。特に後者は、TrySailの代表曲ともなった曲で、売上もグループ最高なので、少し売上が高めに出ているというところもあるだろう。したがって、割と良く式に一致しているのではないかと思う。

なんでこの式を考えたのかと言えば、グループのファンはそのメンバーのファンの集合体だと考えれば、メンバーのファンの半分くらいはグループのCDも買うだろうという単純な仮定からだった。最初にスフィアを調べて、その後、μ’s(Printemps、BiBi、lily whiteをそれぞれ1人と考える)を調べてよく一致してるなと思ったから、書こうと思ったのだが、いざ色々調べると一致してない例もたくさん出てきて、書くのを断念した。ただミューレに限っては悪い予測式ではないと思う。

式が破綻している例としては、ゆいかおりが挙げられる。小倉唯の『白く咲く花』が10,964枚で、ゆいかおりの『Promise You!』は6,706枚なので、石原夏織のデビューシングル『Blooming Flower』は2,448枚にデビューご祝儀として50%増しで3,672枚くらいかなと予測していたのだが、結果は10,101枚だった。このときにグループによる比例係数比較をするのも面白いかなとも思ったのだが、面倒すぎた。

なので、ミューレに関してはグループ人気は個人人気に比例していると考えられる。まあ一般的に個人が売れれば、その所属しているグループに興味を持つし、グループが売れればそのメンバーに推しを見出す人が多いから、当然といえば当然かもしれない。

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こえのおと
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