みなさんはAKROGLAM(アクログラム)をご存知だろうか。たぶん知らない人が多いのではないかと思う。私も昨年に知って、ちょっと気になっていたのだが、2022年2月に終了が発表されてしまった。このまま消え去るのは惜しいコンテンツだと思い、ひとりでも多くの人に知ってもらいたいと思って、書くことにした。
Music Teaser – Final Chapter- 公開🔔
AKROGLAMの物語は最終章を迎え、
次回はそれぞれの『ラストソング』になります。さらに交錯していく物語の行く末、
そして彼女たちのラストソングを
どうか見届けて、聴き繋いでください。#アクログラム pic.twitter.com/KPPfgtXSSZ— AKROGLAM (@akroglam) January 12, 2022
AKROGLAM(アクログラム)とは
アクログラムは「交錯(クロスフェード)する音楽と物語」というコンセプトの声優音楽コンテンツである。声優が歌をうたうだけでなく、物語が付随している。演じる仕事は声優の領分なので、声優ならではのコンテンツと言えるだろう。
参加している声優は6人。
エノ役は荻野葉月。8月30日生まれ。富山県出身。81プロデュース所属。アニメでは現状モブ役が多いが、2016年デビューなので、これからだろう。
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アオルタ役は平流エレン。2月21日生まれ。岡山県出身。アミュレート所属。絵がめちゃくちゃ上手くて、英語も喋れて、多趣味という芸達者な声優。絵はTwitterで見られるけどプロ並み。『ガーディアンテイルズ』のユズ役など。
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スピサ役は大地葉。8月6日生まれ。埼玉県出身。ヴィムス所属。代表作は『恋愛ラボ』水嶋沙依理役や『プリンセス・プリンシパル』ドロシー役など。まあ言うまでもないだろう。
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ケーヴァ役は城戸香織。6月27日生まれ。愛知県出身。Rush Style所属。公式サイトによると主な出演作品はアクログラムのみ。看護師資格を持っている。
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ニナ役は鈴代紗弓。1998年2月4日生まれ。神奈川県出身。アーツビジョン所属。代表作は『ハイスコアガール』大野晶役や『荒野のコトブキ飛行隊』キリエ役など。第14回声優アワード新人女優賞を受賞。売れっ子若手声優のひとり。
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レナ役は内山茉莉。7月6日生まれ。奈良県出身。81プロデュース所属。まだモブ役が多いが、今年リリース予定の麻枝准の新作『ヘブンバーンズレッド』に大島四ツ葉役で出演が決まっている。
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アクログラムの特徴
アクログラムは物語もいいのだが、特に音楽を聴いて欲しい。
透明感のあるサウンドと声。ちょっとアンニュイな雰囲気も出しつつ、かと思えばポップでキャッチーな音楽もある。オリジナル曲もいいのだけど、カバーも良い。
特におすすめなのは、エノ(荻野葉月)の「秘密基地」。『交響詩篇エウレカセブン』の1期エンディングだが、透き通るようなアレンジに荻野葉月の声がよく合っている。原曲は少しハスキーな声でメランコリックでそれも良いんだけど、個人的にはこっちの方が好きだ。
スピサ(大地葉)が歌うキリンジの「エイリアンズ」。原曲の良さを損なわない範囲で、アクログラムらしいアレンジがされている。大地葉の高い表現力もあって、何度でも聴きたくなる。
アオルタ(平流エレン)の歌う鬼束ちひろの「月光」。鬼気迫るような原曲の違い淡々とした歌い方だけど、それが曲に新しい解釈を与えている。
これらのカバー曲は私の世代にどれもピンズドで、ノスタルジーも感じさせる。似たような企画に『MILGRAM(ミルグラム)』があるが、こちらはボカロテイストの曲調で若い子向けという感じがする。一方でアクログラムは、オリジナル曲も含めて20代から30代向けで、私にはぴったりだった。終わってしまうのが残念でならない。音楽やストーリーはYouTubeで聴けるほか、ストリーミング配信もされている。また、アルバムの発売も予定されている(コンプリートセットは売り切れ)。
ミルグラムの参加者は天海由梨奈、福山潤、堀江瞬、相坂優歌、ランズベリー・アーサー、香里有佐、仲村宗悟、岡咲美保、竹内良太、田中美海、花江夏樹、愛美