22/7(ナナニジ)の後輩キャラの声優が次世代ブレイク声優っぽい

22/7(以下ナナニジ)は、秋元康がプロデュースの声優アイドルユニットである。アイドル声優ユニットではない。最初は声優が活動のベースだったのだが、最近はアイドル活動がベースになってしまった。このブログでも何回か記事にしている。

まあ何回も記事にしているから分かるだろうけど、正直に言えば、私はナナニジが結構好きだったりする。秋元康のグループが好きだなんて声優オタクの風上にも置けないと言われるかもしれないけど、なかなかどうしてメンバーが個性的で面白いと思う。特に『22/7計算中』は、バーチャルアイドル番組の走りみたいな感じで、意欲的な番組になっている。現在も(実写パートの「検算中」を1クールほど挟みながら)続いている。

ナナニジのメンバーは別に声優活動を全然していないというわけではなく、ちょいちょいアニメのモブとして出演している子もいるし、ゲームのキャラもやってる子もいる。海乃るりは元々ソニー・ミュージックアーティスツ所属だったし、もう卒業してしまったが帆風千春は愛美の妹だというから、声優業界とまったく無関係な存在というわけではない。少なくとも、自称声優アイドルのイコラブやノイミーよりはよっぽど声優だろう。声優名鑑にも載ってるし。ちなみに、その2グループは私は好きではないし、声優としても認めてはいない。

さて、そのナナニジが登場する『22/7 音楽の時間(以下ナナオン)』というゲームがある。内容はシンプルなリズムゲームで、特筆すべきところはない。まあ言うとすれば、自分で譜面エディットができたりとか、定期的に声優とマルチで遊べる機能があるとかは比較的珍しいだろうか。あと声優の実写ガチャがたまにある。これは賛否両論あるところだろうが、実際2次元キャラよりも中の人のファンが多いので好評のようだ。ナナニジがソニー系列なのでLiSA「紅蓮華」やYOASOBI「夜に駆ける」なども収録されている。過去にはレビューも記事にした。

【ナナオン】『22/7 音楽の時間』のレビューと感想 システムはほとんどバンドリ
秋元康がプロデュースする二次元アイドルユニット『22/7(ナナブンノニジュウニ)』のリズムゲーム『22/7 音楽の時間(ナナオン)』がリリースされた。一通りプレイしてみたので、そのレビューを兼ねて、プレイした感想や不満点を書き留めて...

まあ、私はナナオンはとっくに遊ぶのをやめてしまっているのだが、最近「二人三脚プロジェクト」というのがあった。

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二人三脚プロジェクトの概要

「二人三脚プロジェクト」は22/7のメンバー11人それぞれに後輩を1人就かせるというものである。この後輩メンバーは、一応ゲーム内のみということのようで、ゲーム以外の活動はないらしい。その後輩11人は30人の中から人気投票で選ばれ、人気投票ではキャラクターのビジュアルと声が聴けて、好きなキャラクターをユーザーが投票するというものだった。そして、後輩11人とその声優11人が発表されて、先日の生放送配信で正式にお披露目になった。

その11人を調べたり、実際見てみると、なかなか声優オタク好みの声優を揃えたなという印象だった。ナナオン自体が、声優ファンにはあまり認知されていないので、この機会に紹介しておきたいと思ったので、この記事を書いている。声優の写真は生放送配信のキャプチャーから撮った。著作権的に問題があると思われた著作者がいましたら、お問い合わせまで。

22/7の後輩キャラクターの声優まとめ

山田麻莉奈(やまだ まりな)

1995年3月24日生まれの26歳。福岡県出身。クロコダイル所属。元HKT48のメンバーで2018年にグループを卒業し、声優活動をスタートした。声優ユニット「Kleissis」のメンバーでもある。

本郷里実(ほんごう さとみ)

11月1日生まれ。岡山県出身。EARLY WING所属。サイバーエージェントとDMMの大型プロジェクトである『プラオレ!』の清瀬優役としてすでに出演が決まっている。

一寺美穂(いちでら みほ)

4月27日生まれ。広島県出身。INSPION AGENCY所属。これがアニメ・ゲーム関連ではデビュー作のようだ。屈託ない笑顔が愛嬌があった。

澤田姫(さわだ ひめ)

11月16日生まれ。東京都出身。EARLY WING所属。こちらもナナオンが初の声優仕事だと思われる。

天音みほ(あまね みほ)

1994年8月22日生まれの26歳。東京都出身。ディアステージ所属。かつて『アイカツ!』の歌唱専属ユニット「AIKATSU☆STARS!」のみほ役を担当していた。その後、アイドル、モデル、舞台女優などマルチに活動していたが、並行して最近は声優活動も行っている。現在は、小宮有紗や大森日雅擁するDJコンテンツ「電音部」で東雲和音役を担当している。

久遠エリサ(くおん えりさ)

1996年7月17日生まれの25歳。フィリピン出身。81プロデュース所属。名前は異なる(本名は大岡エリサ)が、第10回の81オーディションの優秀賞受賞者。当時は神奈川県出身とプロフィール上はなっていたので、育ちは神奈川県なのだろう。その上の第9回が受賞者がちょこちょこ出てきている現状を考えると、81プロデュースにおけるネクストブレイク声優の1人になる。

小茅楓(こがや かえで)

10月12日生まれ。東京都出身。クロコダイル所属。ナナニジの後輩メンバーが名前ありとしてのデビュー作になるのだが、すでにインタビュー記事が複数(1,2)あったり、なぜかミニ写真集を発売していたりと、クロコダイルの次期推し声優なのだろう。声が吉田有里っぽい感じで特徴的。

後藤彩佐(ごとう あやさ)

1998年11月23日生まれの22歳。愛知県出身。81プロデュース所属。こちらは第11回81オーディションで特別賞と文化放送賞を受賞。この歳は男性が優秀賞だったので、女性声優としては最も評価されたということになる。彼女もサイバーエージェントの大型プロジェクト『プラオレ!』のキャストとして名前を連ねており、81プロデュースの次世代を担う声優と考えていいだろう。

宮木南美(みやき なみ)

9月24日生まれ。兵庫県出身。INSPION AGENCY所属。スチール・ウッド・ガーデン、クロコダイルと事務所を移籍し、現在の事務所に在籍しているため、キャリア自体は比較的長い。『カードファイト!ヴァンガード』五ノ実ナナミ役などを演じた経験がある。

浅見春那(あさみ はるな)

3月21日生まれ。福井県出身。EARLY WING所属。ゲームやアニメはすでに出演歴が結構ある。ガールズフィストというバンド系声優ユニットのメンバーでもある。

天野凜(あまの りん)

6月11日生まれ。愛知県出身。EARLY WING所属。スマホゲームの『グリモア~私立グリモワール魔法学園~』の新キャラオーディションに合格して声優になったようだ。年齢は公表されていないけど、SHOWROOMのプロフィールを見る限り、2017年に女子高生だったらしいからかなり若いと思う。

まとめ

事務所がEARLY WINGが4人、81プロデュースが2人、クロコダイルが2人、INSPION AGENCYが2人、ディアステージが1人となっているから、「二人三脚プロジェクト」参加者の30人はこの5事務所の新人声優が起用されていたのだと思う。実際にこの11人以外で、これらの事務所の所属声優がSNSでナナオンに参加したっぽいことをほのめかしているものがあった。合格したメンバーが割とそれぞれの事務所の有望株っぽい感じなのは、若干の出来レース感を感じさせるが、たぶんガチのはず。はっきり言って、ナナニジメンバーよりも声優として活躍しそう。

ちなみにナナニジは81プロデュースと深い関係があって、アニメの『22/7』のモブはほとんど81プロデュースだったし、ナナオンではChouChouというライバルユニットがいるのだが、そのメンバーの声優は吉岡茉祐厚木那奈美若井友希と、それぞれWake Up, Girls!、Run Girls, Run!、I☆Risという81プロデュースを代表する声優ユニットのメンバーという趣向が凝らされている。

【おまけ】ナナニジはアイマス、ラブライブに続くヒット作なのか?

先日「Real Sound」というサイトで「『バンドリ!』『アイマス』『ラブライブ!』に続く、新たな二次元×声優のヒットは22/7(ナナニジ)? 新規性と魅力を考察」という記事がアップされていた。内容の一部を引用すると、

そんな中でまた新しい価値観を作ろうとしているのが22/7だ。秋元康とソニー・ミュージックとアニプレックスの3者によって企画され、メンバーはオーディションによって選抜された。つまりアニメが話題になってヒロイン声優が歌手になったわけでも、人気声優がアーティスト活動を始めたわけでもない。今までの声優アイドルとは成り立ちが違い、むしろ48グループや坂道グループのようなアイドルグループに近い。ライブイベントなど、本人が実際にステージに立つ活動も多い。

22/7は過去の声優アイドル/アーティストが築いてきた良い部分を踏襲しつつ、個性や新しさを取り入れた活動をしている。初のアルバム『11という名の永遠の素数』も評価され、さらにグループは勢いに乗っているところだ。これから次世代の声優アイドルとしてシーンを引っ張っていく存在になる予感がする。

なんか色々ツッコミどころがある記事なのだが、ナナニジは確かにCDは結構売れている。最新シングルの初週売上は73,415枚、アルバムは52,334枚だ。ナナニジを声優ユニットだと認めるのならば、トップの売上になる。しかし、前者はオンライントーク会で稼いだ枚数だし、後者は3パターン販売で稼いだ枚数なので、実ファンが多いとは限らない。また、ファンもほとんどはアイドルオタクが多いんじゃないかと思う。声優オタクでナナニジを好きな人はあんまり見たことがない。むしろ秋元グループということもあって忌避してるひとすら多いんじゃないかと思う。

ただ、大手掲示板の雑談板(なんJ)なんか見てると、アニオタでも『計算中』だけは見てるという人がいたり、ナナニジの生放送配信中にはスレが立ったりしていて、じわじわと広がりを感じさせる。それにしても「アイマス、ラブライブに続くヒット作」というのは言いすぎだろう。この記事自体が、ナナニジのベストアルバムの宣伝をする提灯記事なので、まあ突っ込むのも野暮ではあるが。記事の半分以上は声優アイドル史に割かれていて、ナナニジのことは半分以下しか書いてないし。

まあでも、なかなか面白いグループなので、秋元グループ嫌いの人も少しでも興味を持ってほしいなとは思う。上記記事にも書かれているように、声優っぽくない暗い感じの楽曲が多いのも魅力だと思っている。私はAKB48とか全然好きじゃないけど、ナナニジにはハマる…まではいってないけど、結構応援している。

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22/7
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こえのおと
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