壱百満天原サロメが人気になった理由はVTuberの原点回帰にある

にじさんじの新人ライバーの壱百満天原サロメが大ブレイクしている。これまでのVTuberのチャンネル登録者数50万の達成スピードの最速は、ホロライブの沙花叉クロヱの4日と10時間だったが、それを4日と5時間に更新。

その後もチャンネル登録者数最速記録を次々に塗り替え、現在は100万人に迫っている。これまでの最速100万人はホロライブENのGawr Guraの40日であるが、サロメはまだ13日で前人未到の記録となるのは間違いない。この記録は、すべての女性芸能人やYouTuberを含めた記録よりも速い。

書いてる途中に100万人突破した。伸びるスピードが速すぎるんだよなあ…。14日での100万人はVTuberの中で当然最速で、日本のYouTubeにおいても5位の記録となる(6位は嵐の二宮和也(18日))。

各動画の平均再生数は100万再生を超えており、直近の同接数も10万人を超えている。ホロライブ6期生が3回目の配信では、2万から3万人程度まで同接が落ち込んでいた(十分すごいが)ことを考えると驚異的な数字である。

なぜ、壱百満天原サロメはこれほどまでに一瞬にして人気になれたのか?

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壱百満天原サロメのここがすごい

初配信のインパクトがすごい

まずは何と言っても初配信のインパクトがすごい。よく話題になるのは、壱百満天原サロメの住民票や履歴書、そして自身の胃カメラの画像なのだが、他にも注目するべきところがたくさんある。

たとえば最初の待機画面で、にじさんじ代表取締役の田角陸の画像を出していた。これは、壱百満天原サロメが単独でデビューすることや名前の特異さから、元々ネタ的なキャラだと予想されており、田角がVTuberデビューするんじゃないかという憶測が流れていたものを利用したものだった。

実際にこれをリアルタイムで見た人は、なんだやっぱりかと少し落胆したような気持ちになったが、それを覆す強烈な個性の持ち主が実際に配信画面に登場して、落胆が一気に期待感に変わった。いったん期待感を下げることによって、その後のインパクトをより強烈なものにしている巧みなテクニックだった。最初は叶(直前にチャンネル登録者数100万人を突破したため)や、ジョー・力一(鹿鳴館キリコというお嬢様キャラがあるため)なども登場させようかと思っていたらしいのだが、田角陸CEO単独の方が結果としては効果的だったと思う。

キャラクターの設定も巧妙で、壱百満天原サロメは「お嬢様になりたい一般人」のキャラクターである。アニメでは割とよくあるタイプのキャラだけど、単にお嬢様ではないところが大事で、あくまで一般人なので視聴者が親近感が抱きやすい。Twitterで、サロメがパックご飯をご飯茶碗に移して、納豆を添えて食べているファンアートがあったが、あの様子が容易に浮かぶ。

耳に残るフレーズがすごい

サロメの動画はまだ10本程度しかないものの、その中でも耳に残るフレーズをたくさん輩出している。「おハーブですわ~」や「くっせぇですわぁ」「ド無能ですわ!」など、分かりやすくそのままコメントしたくなるようなフレーズが毎回のように出てくる。サロメの声自体もかなり良い。滑舌良く、通る声で聞き取りやすい。抑揚の付け方も効果的で、より印象に残る。

VTuberのリスナーの多くは、オタクが多いので、コミュニケーションが上手にお出来にならない方が多いと思うのだが、定型文を使用すると会話に簡単に参加できるような気になれる。なんでも実況Jが掲示板の覇権を取ったのも、豊富な定型文のおかげでコミュニティーに参加している感じが容易に得られるからだと思っている。

VTuberに興味のなかった人も入りやすい

サロメの配信は1日1時間前後と決まっている。他の多くのライバーは1枠で5時間や6時間という長枠で取っている人もいるのに比べるとかなり短い。しかし短いおかげでアーカイブが追いやすい。毎日5時間とか配信されると、全部追いかけるのは実質不可能になるし、なにより新規が入りにくい。

5時間配信したところで、どうせ切り抜かれるのは、その中でも特に面白い30分くらいである。残りの4時間30分を一緒に過ごすのはよっぽどのファンじゃないと難しい。1時間なら多少ダレたところで、サロメの話術なら勢いで押せるし、面白いシーンをリアルタイムで見たという一体感は何物にも代えがたい。

最近のVTuberは、ライバー同士の関係性を知っていることが動画の面白さに直結していることが多かった。掛け合いは1人喋りよりも楽なのだが、楽屋落ちになりかねないので閉じコンに繋がるおそれもある。一方で、ひとりで面白さが完結しているサロメは新規にはぴったりだ。サロメは前述の通り、短いフレーズで印象を残すのがうまいので、TikTokでもバズっており、そこからVTuberに触れていない人もファンになっているのではないかと思う。

また、異性の友人がいると言って、容易にアンチに反転し得るユニコーン(男と絡むことを嫌うファン)を排除したり、スパチャ読みをしないと宣言したり、嫌う人が多いAPEXをしないと宣言したりするのも閉じコンになることを回避していて、良いムーブだったと思う。

簡単に言えば、壱百満天原サロメはキズナアイ時代の旧来のロールプレイが主体だったVTuberと今のVライバーのいいとこ取りだ。最近のトレンドの単なるガワをかぶった配信者が嫌でVTuberが嫌いになった人や敬遠していた人ほど、サロメにハマると思う。

壱百満天原サロメからVTuberにハマった方は、同じにじさんじ所属の周央サンゴもオススメしたい。先日志摩スペイン村への愛を独自の視点で語って、テレビにも取り上げられるなどバズっていたが、1人喋りが上手いので、サロメと類似するところがある。配信時間も1時間程度のものが多い。カーナビ音声など色んな声を出せる芸達者っぷりで、声優オタの方も気に入るのではないか。

まとめ

このブログでサロメを取り上げて、何を言いたいかと言えば、オタク界隈における声優業界の比重はかなり衰退してるのでは?ということだ。アニメは一部のアニメが異常なほど流行するが、多くのアニメはオタの中でも話題にもならずに消えていくし、Twitterでもトレンドに載るのはVTuberの話題ばかり。大手のまとめブログでも、過去に比べて声優業界の話題が少なくなり、その分をVTuberの話題が占めている。先日、山田麻莉奈と梶原岳人の熱愛報道があったものの、ネタ的に弱いのは事実だが、取り上げたまとめブログなんて数えるほどしかない。

人気声優が様々な企画に挑戦するSay U Playも終了が発表された。まあこのチャンネル自体面白かったかどうかと言われると微妙なとこではあるのだが、YouTubeというプラットフォームではVには勝てない。じゃあ声優ラジオを聴いている人がどれだけいるかと言われると…声優ラジオ聴いていた層はVTuberに流れてしまったのではと感じる。

いま声優オタクをやっているのは、演技重視の人とドルオタを兼ねている人しかいないんじゃないか。養成所ビジネスとソシャゲがあるので、新人声優自体はこれまでのペースで供給され続けるとは思うのだが、ファンの流出はさらに加速するような気がしてならない。いや、主語を大きくする必要はなかった。正直私もVTuberに惹かれているのだ。

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