『BATON=RELAY バトンリレー』のレビュー 声優による演技の違いを比較して楽しめるゲーム

声優アイドル育成ゲーム『BATON=RELAY(バトンリレー)』をプレイしてみたので、レビューを書きたいと思う。一応、声優ブログという体でやっているので、ゲーム性などよりもキャストに注目してレビューしていきたい。

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ゲームの概要

まず『BATON=RELAY(バトンリレー)』はソニーが主導するスマホゲームである。レーベルはSACRA MUSICが担当し、声優もソニーミュージックアーティスツ所属で占められている。

ゲームはプレイヤーが、音響監督でも演出家でもないボイスディレクターなる仕事に就き、声優事務所「リレープロダクション」の声優を育成していくというゲームである。

キャラクターデザインは『神のみぞ知るセカイ』の若木民喜、シナリオはアニメ化も決定したがフェミから酷く叩かれている『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』などのしめさばが担当している。

ゲームシステム

ゲームシステムは先行作品の『CUE!』に近い。まず作品のオーディションを受ける。オーディションの前にはレッスンを行うことができて、レッスンを行うことで、ボーナスポイントが獲得できるようになり、オーディションに合格しやすくなる。オーディションはタイミングに合わせてボタンをタップするという申し訳程度のゲーム性が付いている。

オーディションに合格すれば、いよいよレコーディングだ。レコーディングでは、適性にあったキャラクターを選んで、そのキャラクターが演じるのを鑑賞できる。選んだキャラの担当声優が実際に台詞を喋るので、声優の演じ方の違いや声質がキャラクターにどのように影響を与えるかなども感じられて、楽しい。あとから台詞を聞き直すこともできる。

他の部分は、一般的なスマホゲームと同じでキャラクターをガチャで引いて強化する育成や、事務所を模様替えできるモードなども実装されている。最高レアのSSR確率が約5%なので、ガチャは比較的良心的と言えよう。同じカードを重ねるとスキル枠が解放されるという限界突破的な要素もある。

ストーリーは当然ながらフルボイス。キャラクターも『CUE!』ほどではないがよく動いていると思う。ただテキストの改行箇所が気持ち悪いのは気になる。リーダビリティーが低くなるので、細かいところにも拘ってほしい。

不満を言えば、適性を合わせるのが面倒。4種類ある配役タイプを(例えば赤一色で)一致させてチームを組めばいいというわけではないので、手間がかかる。そんな面倒な要素が多い割には、チュートリアルが割と不親切で最初の進め方に戸惑うかもしれない。一気に様々な要素が解放されるので、スマホゲームに慣れていない人は、知らない街中に放り出されたようになるだろう。

また、声優育成ゲームにありがちだが、ゲーム性に乏しい。基本的には見ているだけの時間が長く、レッスンはスキップもないので、テレビを観ながらプレイするなどが推奨だろうか。

キャストについて


キャストは基本的にはソニーミュージックアーティスツの新人声優で構成されている。

桜美聡   : 白花恋香
日向葉澄  : 矢野妃菜喜
小見川薫  : 白河みずな
神宮凜々花 : 星希成奏
五条咲   : たけだまりこ
高橋京子  : ペイトン尚未
千歳つくし : 小坂澄
椛坂冬華  : 石飛恵梨花
白川琴音  : 澤田真里愛
広瀬晶   : 水野朔
新瑞なお  : 潮先夏海
神崎千里  : 橘一花
戸田有理  : 鳴海夏音
村山萌   : 日原あゆみ
天神茉莉  : 美久月楓
瀬戸ひなの : 春咲暖

この中で世間に比較的知られているなのは、矢野妃菜喜、星希成奏、石飛恵梨花、春咲暖だろうか。星希成奏はA応Pのメンバーで、アイマスでも夢見りあむ役を担当している。春咲暖もA応Pのメンバーで、モブ役ではあるがアニメ出演もある。矢野妃菜喜は元エビ中(アイドルグループ)のメンバーだった。石飛恵梨花は美人声優として有名だ。彼女はSMA所属ではなく、ホーリーピーク所属。

たけだまりこは水瀬いのりを輩出したアニストテレス第3回、白河みずなは第6回、日原あゆみは第7回のグランプリ。ほかにも、水野朔は第5回のアニストテレス、鳴海夏音は第6回、潮先夏海橘一花は第7回、美久月楓は第8回出身。澤田真里愛は有名ミュージカル『アニー』の2010年のアニー役に選ばれており、ドラマなどにも出演し、テレビ朝日『音楽チャンプ』などでは高い歌唱力も披露している。

なお、椛坂冬華役は岩倉あずさから、天神茉莉役は天野彩葉から変更になっている。岩倉あずさは事務所を退所したが声優活動は続けている。天野彩葉は学業に専念したいということで、今後の声優活動は未定とのこと。

またその他にも、井澤美香子楠木ともり伊波杏樹がサブキャラクターとして出演している。

まとめ

同じ声優育成ゲームの『CUE!』とどっちが優れているかと言われると、なかなか判断しかねるくらいの出来だと思う。ただ『CUE!』は色んな事務所から声優を選んでいて、まだコンテンツ自体を売ろうという気が感じられるが、『BATON=RELAY(バトンリレー)』は、自分の事務所の声優を押し込んでいて、コンテンツよりも声優を売りたいんだという意図が強いように感じて、ちょっと嫌だな。

そう見えてしまうと、『バトンリレー』は、ソニーミュージックアーティスツの声優を売り出すためのゲームと言い換えることができる。声優育成ゲームとは言うが、本当に声優を育成しているのはプレイヤーではなく、声優事務所とソニーである。ソニーはミュージックレイン所属の声優を全員起用した『アイドリープライド』も控えているのに、よく乱立するなあと思う。共倒れにならなければいいが。

ただ、今は外出も控えなければいけない時期なので、一度暇つぶしにでも遊んでみるのもいいのでは。またYouTubeの公式チャンネルでは、ライブの様子やその楽屋裏やレッスンの様子までもアップロードされている。イベントに参加できない人も雰囲気を味わえるので、良い試みだと思う。

アニストテレス出身の声優が多くいるので、第二の水瀬いのりや楠木ともりとなる声優を、人より先にチェックできるかもしれない。私は白河みずなさんが好きかな。色んな動画を見てると人一倍緊張していて、応援したくなってしまった。

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