2021年の声優アワードの結果発表 81プロデュースの存在感が薄くなる

2021年(第15回)の声優アワードが発表された。受賞者と感想を残しておく。ちなみに予想はこちらから。

2021年の声優アワード予想 花江夏樹の2年連続受賞はあるのか?
今年も一応声優アワードの予想をしておこうかと思う。最初はあまりブログにする予定がなかったのだけど、ひょんなことから書こうかと思い直した。いつもは、主演と助演と新人のそれぞれ男女を予想していたけど、ここ最近、男性の新人声優を調べる機会が全くな...
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主演男優・女優賞

主演男優賞は津田健次郎だった。予想では『鬼滅の刃』の花江夏樹を挙げていたが、やっぱり対象期間外ということのようだ。花江夏樹でなければ、小林裕介、島崎信長、江口拓也と名前を挙げていたが、どれも外れていた。ところが、その予想記事で

アニメの売上などを考慮しなければ、個人的には津田健次郎が取ってほしい。アニメ『ID:INVADED』が面白かったし、NHKの朝ドラ『エール』ではナレーションを務めていた。

と書いていて、こちらが当たっていたという不思議。誰が取りやすいかとかいうことよりも、自分で好きな人を選んだほうが当たるんじゃないかと。ということで、主演男優賞には納得。『イド』だけでは取れなかったかもしれないけど、やっぱり朝ドラのナレーションの引きが強かったかもしれない。

主演女優賞は石川由依。『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』などに主演。これは正解。まあ彼女くらいしか実質的な候補はいなかったと思うし、声優アワードは比較的に京都アニメーション制作の作品を高く評価する傾向にあるし、特に劇場版は加点が大きいように思う。声優的な実力は言うまでもないだろう。

助演男優・女優賞

助演男優賞は子安武人と島崎信長。子安武人は『Re:ゼロから始める異世界生活』のロズワール・L・メイザース役や『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のクラウディア・ホッジンズ役など。予想では、ギルベルト・ブーゲンビリア役の浪川大輔を挙げていた。同作品から受賞するなら最も可能性が高いだろうと思っていたのだが、結果は違った。『リゼロ』とのあわせ技という感じか。

島崎信長は主演男優賞の予想に挙げていたが、助演男優賞になった。公式発表では『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のユージオ役や『フルーツバスケット』の草摩由希役などが理由として挙げられている。これも鬼滅は対象期間外ということで、日野聡の受賞はなかった。

助演女優賞は上田麗奈と鬼頭明里。上田麗奈は一応予想には挙げていたけれども、個人的には今回の期間内でこれといって特筆すべき役がないように思うし、私は高橋李依のほうが可能性が高いと思っていたのだが、受賞になった。公式上では『Dr.STONE』のルリ役や『ダーウィンズゲーム』の狩野朱歌役などが挙げられている。高橋李依と同期なんだけど、声優デビューは上田麗奈のほうが1年早くて、年功序列的なものがあったのかもしれない。来年は高橋李依じゃないかな。後述するけど、今回は81プロデュースがかなり控えめで驚いた。

鬼頭明里は『地縛少年花子くん』の八尋寧々役や『うまよん』のセイウンスカイ役ということらしいけど、どう考えても去年の『鬼滅の刃』で取らせなかったから受賞させたようにしか思えない。セリフの少ないやつは評価しない!という声優アワードとしての矜持を昨年見せたのかと思っていたけど、特にそんなことはなかった。余談だけど、最近サービス開始した『ウマ娘プリティーダービー』が普通に面白い。ちょっと休憩するかと思って触ったら、1人育成終わるまでやめられない。時間泥棒すぎるゲーム。ナイスネイチャとキングヘイローが私の推し。

新人男優・女優賞

新人男優賞は伊藤昌弘、小林千晃、土屋神葉。私は予想自体をしていなかったのだけど、名前を挙げられると納得のメンツ。小林千晃は大沢事務所だが、昨年から受賞対象になった。『GREAT PRETENDER(グレプリ)』の枝村真人役などすでにたくさん出演しているけど、新人とは思えないほど普通に上手い。『グレプリ』見てたけど良かった。

土屋神葉は、女優の土屋太鳳の弟。対象期間中にほとんどアニメに出てないけど、これは話題性の受賞だろう。芸能人枠をここで使ってくるとは。伊藤昌弘は響所属の声優で、響は自社コンテンツでほぼ完結している事務所だし、伊藤昌弘自身もやっぱりブシロードコンテンツが主な出演なので、声優アワードにはあまり縁のない事務所(三森すずこですら受賞はない)だと思っていたから受賞は意外だった。本音で言えば、新人男優賞は候補らしい候補がいなかったということなのかもしれないが。

新人女優賞には逢来りん、市ノ瀬加那、杉山里穂、藤原夏海、和氣あず未。まず驚くべきことに81プロデュースがいない。新人女優賞に81プロデュースがいなかったのは2014年(受賞者は内田真礼のみ)まで遡る。向井莉生は個人的な趣味で予想に入れたところもあるからともかく、稗田寧々は普通に受賞できるレベルの露出だったと思うのだけど。そしてシグマ・セブン所属がいる(市ノ瀬加那)。シグマ・セブンは今まで声優アワードを辞退していると言われていたため、かなりびっくり。市ノ瀬加那は期間内には『フェアリーゴーン(2クール目)』と『Dr.STONE』と『社長、バトルの時間です!(シャチバト)』にメインキャストとして出演している。

逢来りんはホリプロ。ホリプロも声優アワードに縁の薄い事務所なので、これも意外。出演自体は結構あるのだが『アイカツオンパレード!』の姫石らき役が最も有名だろう。杉山里穂は完全に納得で『波よ聞いてくれ』の鼓田ミナレ役。あれ良かったもんなあ。なんで名前挙げなかったんだろう。これは当てなくちゃダメなやつだった。

藤原夏海は『グレプリ』のアビー役なんだけど、2015年デビューだからデビューから6年じゃないのかという説があるような気もしないでもない。声優アワードは『グレプリ』がお気に入りらしい。『ミュークルドリーミー』のはぎ役もあるけど、こっちなら村上奈津実のほうがありそうだったが。和氣あず未もデビューは2015年で、5年以内になるのか些か疑問ではある。2019年10月から12月にアニメに出てれば5年以内ということになるのだろうか。こっちも(デビュー5年以内ではないが)『シャチバト』に出ていて、声優アワードは『シャチバト』もお気に入りらしい。ついでに『うまよん』のスペシャルウィーク役なので、ウマ娘も好きなようだ。

歌唱賞

歌唱賞はワルキューレ。1人声優じゃない人がいるけど、それは大丈夫なんだろうか。オリコンで週間1位を取ったのが評価されたということなんだろう。

まとめ

今回の声優アワードは今までのセオリーを大きく外してくるものが多くて、予想を当てるのは難しかったと思う。毎年毎年、選考基準がバラバラなので、最近の傾向から予想するのは無駄なような気もしてきた。『鬼滅の刃 無限列車編』は期間外ということだったが、顕彰期間ではあるが表彰すべき特別な活動をされた作品として、新設の特別栄誉賞を『鬼滅の刃』が受賞した。こういう日和ってるところもなんか好きになれなくて、選考期間外なんだったら堂々と今回は対象外ってことにすればいいんじゃないだろうか。そもそも声優アワードの公式サイトに選考期間は明示されてないし、期間内扱いでも別にいいだろって気もするけど、そこだけは妙に厳格なんだよなあ。

今回『鬼滅の刃』に賞をあげたということは、来年は対象外ですよということなんだろうか。『無限列車編』や『遊郭編』が来年の対象になるとしたら、もう主演男優賞と助演男優賞は決まったようなもんだけど。来年は鬼滅を完全にスルーして『呪術廻戦』や『シン・エヴァンゲリオン』あたりの声優が取るんじゃないかって気はしている。

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