2021年9月5日から放送が開始する仮面ライダー新シリーズの「仮面ライダーリバイス」のキャストが発表された。主人公は前田拳太郎で、仮面ライダーバイスの声は木村昴が担当するようだが、私が注目したところはそこではない。女幹部であるアギレラ役の浅倉唯である。実は彼女はかつて、声優アイドルグループの22/7（ナナニジ）の斎藤ニコル役で、芸名を花川芽衣として出演していたことがあるのだ。
花川芽衣の卒業後
花川芽衣の卒業に関しては、私もブログに書いたことがある。
花川芽衣の卒業の理由は公には体調不良となっていた。実際に、長期間にわたって体調不良で休業していたので、卒業もやむなしといった雰囲気ではあった。ただ、いつか表舞台に戻ってきたいという意思はあったようだ。その後、しばらく音沙汰はなかったが、半年ほど前に、同じく22/7メンバーだった帆風千春（現在は22/7を卒業）が配信で、そろそろ花川芽衣ちゃんの姿を見られるかもという話をしていた。
その数日後、花川芽衣は確かに公の場に姿を見せる。名前は浅倉唯に改名していた。ただ花川芽衣が芸名なので本名に戻ったという可能性もある（たぶん芸名だと思うが）。なお、22/7の過去に関しては公式サイトにも記載があるので黒歴史というわけではないと思う。なので遠慮なく書かせてもらう。
事務所はLIBERAというところに所属しており、これまではInstagramなどを更新していた。その事務所の公式サイトではARTISTという肩書きになっていたから、歌手にでもなるのかなと思っていた。芸能人にはあまり詳しくないが、LIBERAにはダレノガレ明美や枡田絵理奈などが所属しており、本格的な芸能事務所という感じである。
どういう活動をするんだろうかと思っていた矢先の、仮面ライダー新シリーズの女幹部役の大抜擢である。これにはびっくりした。女優になりたかったのかと。声優にもアイドルにも憧れているということを言っていたし、慎ましくして、あまり前に出てくるタイプじゃなかったので、女優というイメージがなかった。意外と上昇志向が強いんだなと思ったし、全然ガツガツしてないのに急所を押さえるのは、女優らしい強かさを感じた。
ただ、ナナニジに所属していたころは、かなり舌足らずで幼い感じの声だったから、女幹部役にあまり合っていないのではないかという気もしないでもない。杞憂に終わればいいが。声質的に声優にしても幅広いキャラはできなそうなので、役さえあれば、女優のほうが向いているのかもしれない。容姿もかわいいし。
Instagramを見ていた限りゲームやアニメはまだ好きなようなので、声優の仕事もひょっとすると受ける可能性もありそう。特撮から声優に転身して大成功したMAO（市道真央）のような道を辿る可能性もあるのだろうか（MAOレベルは難しいとは思うが）。特撮に出た女優で、その後そこまで大ブレイクをしているような人は少ないと感じるので、まんざらないとも言えないかもしれない。
22/7メンバーの将来はどうなる
しかし、花川芽衣の大抜擢によって、もちろん仲間の活躍を喜ぶ気持ちはあるだろうが、内心は穏やかでないのは、いまのナナニジメンバーではないかと思う。ナナニジを辞めたほうが夢が広がると考えてもおかしくない。もし私が所属していたら絶対一瞬はそう思うだろう。ついこの前、帆風千春が声優業を本格的に始めたいという理由で卒業したばかりだからなおさらだ。
特に、ナナニジメンバーには女優志望もいる。最もそれが強いのは宮瀬玲奈で、女優になりたいと公言している。しかし、ナナニジを早々に辞めた花川芽衣が女優として成功しつつあり、宮瀬玲奈も確かに舞台（アサルトリリィなど）には結構出ているものの、まだ駆け出しか女優の卵という状況からすると、かなり悶々としているのではないかと勝手に想像している。
まあアイドルに早々に見切りをつけた人ほど成功するというのはよく聞く話ではあるが、そういう人は目立つだけで、実際のところは極めて少ないんだろうとは思う。なにより成功するかどうかは本人の才能や運が大事だし、辞めたからと言って成功できるわけでもない。帆風千春の卒業の記事でも書いたが、卒業するか続けるか、10年後にどっちが成功しているかを判断するのは難しい。
まあ私はナナニジは結構好きで、割と応援しているので続けていてほしい気持ちはないわけじゃないが、こういう例をまざまざと見せられると、結構色々考えたりするんじゃないかなと思う。