声豚が半年間VTuberを見て思ったこと、あと好きなVTuber【6/13改訂】

声豚の定義に明らかなものはないけど、声優を追いかけてきた上に、演技至上主義ではなく、アイドル声優を歓迎している私は、たぶん客観的に見れば、声豚の範疇に入るのではないかと思う。声優業界はここ数年、大きな盛り上がりを見せていて、地上波に声優が進出したり、憧れの職業に声優がランクインしたり、社会的な地位が向上している。

一方で、オタク界隈では、VTuberが大きなブームになっている。ただ、私は声優がずっと好きだったので、VTuberにはあまり興味がなかった。黎明期には、声優が声を当てているケースが多かったため、注目していたことがあった(キズナアイ、ときのそら、ミライアカリ、YUAなど)ものの、それ以降はただの配信者がガワを被っただけの存在となっていたため、特に興味が沸くことはなかった。

様々なまとめサイトなどで、バチャ豚がカオナシ(まともなコミュニケーションが出来ないため、金銭でVTuberの関心を取ることを揶揄した表現)と呼ばれているのに共感して、私も彼らを見下していた節はあったし、実際に現実のキャバクラに行けない陰キャ用のバーチャルキャバクラだと思っていたのは否定しない。

ただ、何も知らないのに決めつけるのは良いことだとは思えないし、VTuberがキャラクターボイスを当てるケースが増えてきていて、このブログでも取り上げる機会が増えてきている。

声優業界はVTuberに蹂躙されてしまうのか?ホロライブの声優進出が相次ぐ
バーチャルYouTuber(VTuber)の声優進出が相次いでいる。これまでもサービス終了のために取り止めにはなったものの『サクラ革命』で、白上フブキと宝鐘マリンを声優として起用したり、声優ユニット『電音部』でVTuberのグループが存在し...

そこで、一念発起して今年の1月からVTuberの動画を手当り次第に見始めた。とはいえ、自由になる時間には限りがあるので、何時間も生配信を見るわけにいかない。幸いにもVTuberには切り抜き動画という、何時間もある配信の面白い部分をカットして編集した動画がある。それは長くても10分程度なので、ありがたく活用させてもらった。気に入ったVTuberに関しては生配信も見た。VTuber歴としては、にわかオブにわかであるが、お手柔らかにお願いしたい。

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動画をたくさん見た感想

まず感じたのは、VTuberはみんな喋りが上手い。ただこれは、ゲーム配信が主というのが理由の一つとしてあるとは思う。ゲーム自体の面白さとVTuberの面白さを錯覚している可能性は無視できない。

とはいえ、数多ある他のゲーム配信動画と比較しても面白いし、VTuberの雑談配信も全然聞ける。リスナーのコメントを拾うのも上手いし、リスナーと一緒に配信を作っていく感覚があるので、のめり込む人がいるのも理解できる。VTuberの中の人は元配信者が多いので、元々そういうスキルが高いのは事実だと思うけど、それだけでなく、二次元のキャラクターを纏っているのが雑談が面白く感じられる要因のひとつかもしれない。

VTuberは、あくまでキャラクターの発言というフィクション性二次元的記号性を備えている。キャラクターがそれぞれのVTuber設定を決めているので、見た目や設定で人物像がある程度予測できる。

ところが、配信を重ねるにつれて、その措定された設定を逸脱するような言動が出てくる。例えば、ホロライブ6期生のラプラス・ダークネスは秘密結社を統べる総帥という設定であるが、裏では礼儀正しく、女の子らしい可愛らしさもある。これは要するに中の人の素が出ているということなのだが、違う姿を見せてくれるのは親近感に繋がる(いわゆるギャップ萌え)。

また、VTuberのフィクション性は、大きすぎるリアクションもお寒く感じさせず、強めの暴言もマイルドに感じさせる。全てがロールプレイの範囲内のように映る上に、人間ほどに多様な表情ができないので、殺伐としにくい。声優のような生身の人間は(お笑い芸人なら許されるかもしれないが)キャラクターのような記号的表現に適していないので、似たことをやると無理している雰囲気が出てくる。許容される表現型が二次元キャラクターの方が多彩なので、面白く感じるのだと思う。

また、切り抜き動画という文化のおかげで、新規がすごく入りやすい。切り抜きというと、そのキャラクターの一面しか見えないような気がするが、複数の切り抜き動画を見ることによって、それぞれの切り抜き動画がキュビズムの絵のように合わさって、そのVTuberのおおよそが理解できる。切り抜き動画はファンが作成しているため、VTuberに好意的な部分しか切り抜かれないという欠点はあるので、まとめブログでも併せて見ておけばほぼ網羅できると思う。

私も全く苦労せず、有名VTuberの概観を知ることができた。最近、声優ラジオも稀に切り抜き動画を公式で制作していることがあるが、良い取り組みだと思う。その声優を好きになっても声優ラジオを聴くほどでは…という人はかなり多いと思うので、どんどんやればいいのに。(切り抜き師が表に出過ぎてるときがあるのはちょっと嫌だけど…)

あまり行儀の良い行為だとは言えないと思うが、元々声豚だったせいか、どうしても中の人が気になってしまう。それでどうだと言うわけではないけど、気になるVTuberを見つけたら「前世」とか「中の人」で検索するのがやめられない。顔写真が出てこないと少しホッとする。

声優業界の最近の傾向としては容姿も一定以上が求められるし、容姿が優れている声優は売れやすい。ただVTuber界隈は、あまりそんなことがないように思える。顔を出す必要のない仕事だから当然といえば当然なのだが、ある意味では、声優業界よりも声や喋りを重視しているとも言える。声優がアイドル化することに萎えて、VTuberに移るオタクが跡を絶えないのも宜なるかな。

潤羽るしあの騒動について

私がVTuber動画を漁っているさなかに、潤羽るしあとキズナアイの騒動が発生した。潤羽るしあは、まふまふとの交際が疑われ、その後、第三者への情報漏洩や虚偽申告といった契約違反行為のために契約解除。現在は、みけねことして活動している。

同時期に、キズナアイに関しても、中の人がコレコレにななもりの浮気を暴露したが、KizunaAI株式会社は、キズナアイは無関係として声明を出した。ただ、キズナアイと潤羽るしあとはVTuberの性質が異なる。春日望はあくまでキズナアイの声帯でしかなくて、動画には台本がある。春日望は基本的にそれに沿って喋っているだけだ。一方で、潤羽るしあをはじめとする今のVTuberは、配信者に二次元の絵を着せただけなので、キャラクター形成において中の人の割合が極めて大きい。Vライバーやストリーマーという言葉もある。

声豚の私からすると、恋愛至上主義の女性たちが自分の恋愛遍歴や、好きな男や嫌いな男の条件を披露する番組に出演していた人が中身のVTuberにガチ恋をしていた人がいること自体が奇異に映る。声優だったら、アイドル的人気はまず出ないと思う。(最近の若い世代は、恋のから騒ぎを知らないのかもしれないが。)

VTuberのファンたちは、中の人と外の人を明確に切り離しているということなんだろうけど、実際には切り離せるものではないし、切り離した時点で、それは潤羽るしあの真似をしている別の何かである。声優だったら、不祥事を起こしてもキャラクターに罪はないという話はまだ理解できるけど、VTuberは違う。過去も全部引っくるめてみけねこが好きだったというのなら納得できるけど、実際はそういうわけでもない人もいるようだし、そこはどう折り合いをつけていたのか知りたいところだ。

ホロライブとにじさんじ

「やらおん!」あたりのまとめブログではアクセス稼ぎのためなのか、ホロライブとにじさんじの対立煽りをしているのがよく見られる。実際にホロライブのファンとにじさんじのファンが仲が悪いのかどうかは知らないが、確かに雰囲気は違う。

にじさんじは男のVTuberとの絡みが多い。ホロライブはアイドルを自称しているので、男のVTuberとの絡みはあまりない。過去は結構絡みがあったようだが、アイドル路線に切り替えたようだ。まあ、私も好きな声優のスキャンダルが出てきたら横になるタイプの人間なので、男とほぼ絡まないというのは正直言って安心はできる。ただ、ホロライブの方が男関連のスキャンダルが多いのは気のせいだろうか。

あくまで私の感想なのだが、ホロライブはアイドル的であろうとするせいか、ビジネス臭が強い。ビジネスだから当たり前っちゃ当たり前なんだけど、みんな少し無理してるような印象を受けてしまう。忙しそうだし。ほぼ毎日配信なんて自分にはできない。特に、興味もないゲームの案件なんて絶対無理だ。頑張ってる子だと昼夜配信したりして、それ以外にボイトレやらレコーディングやらなんやら、一般アイドルよりも大変そうだ。

6/10追記:案の定と言っていいのかどうか、ホロライブは体調不良者が続出しているようだ。収録が忙しくて配信できないという人まで出ていて、本末転倒が過ぎる。

にじさんじは割と自由で、みんな好きなことやってるっていうイメージがある。配信も週1とか月1の頻度の人もいるし、なんなら3年も配信していない幽霊もいる。かつてYouTubeで「好きなことで生きていく」みたいなキャッチフレーズがあったが、それに近いと思う。なので、箱全体の雰囲気はにじさんじの方が好き

好きなVTuber

最後に私が好きなVTuberを紹介して、終わりにする。どのVTuberにも良いところがあってなかなか選べないけど、特に好きな人たちを挙げる。最初はランキング形式にしようかと思ったが、順位をつけるのもあれなので、横並びで列挙したい。ただ最後の3人だけは個人的なTOP3だと思ってもらって問題ない。個人勢があまり見れてないから、これから見ていきたいと思っている。

月ノ美兎

まずは、月ノ美兎。にじさんじ所属。月ノ美兎だけは配信初期から割と好感を持って見ていて、清楚な見た目とはギャップのある趣味が話題になって一気に売れていた。高い企画力があって、ファンを差別したくないという思いからメンバーシップを解禁していなかったり、ヘッダーが真っ白だったり、芯のある女性だなと思う。『バーチャルさんはみている』とかいう超弩級のクソアニメに出演していたときに、当時やっていた別のブログでボロクソ書きまくったが、月ノ美兎だけは褒めていた気がする。もうアニメの内容を忘れてしまったので、なんで褒めてたのかも忘れたが(贔屓もあったかも)。

猫又おかゆ

ホロライブ所属。まず単純に声が良い。自由でのんびりした雰囲気でひとり喋りも心地よいんだけど、他のライバーとコラボしたときに、イタズラ好きな面を出してコラボ相手をからかったり、逆に行き過ぎないようにブレーキを掛けたりもできて、潤滑油のような役割があって、バランス感覚が良くて、安心感がある。メンバーシップ限定ではえっちな配信もやってくれる。

剣持刀也

にじさんじ所属。男のVTuberはあんまり見たいと思わないけど、剣持刀也の配信は面白かった。理系の知識は微妙だけど、教養があってワードセンスが抜群にいい。MCもできる。リスナーも空気の読める人ばっかりで、配信者とリスナーの一体感が最も強い。お絵かきの動画では絵が下手な参加者もいじって面白くしてもらえる。好みでない案件は断ったり、メンバーシップを作らなかったりするのも、拝金主義的でなくて、本当に配信を楽しんでいる感じがして良い。

周央サンゴ

みなさま〜!(天下無双)世怜音女学院中等部1年生・演劇同好会所属、にじさんじも所属!周央サンゴです!

最近、壱百満天原サロメが流行っているが、確かに面白い。でも、にじさんじの1人喋りライバーと言ったら周央サンゴ。芸達者で、自動音声の真似をしたり、早見沙織の話題になった長台詞を読んだりと声優オタクをくすぐるフックもある。志摩スペイン村をバズらせたり、ニコニコ動画で大流行りしたりとインフルエンサーとしての一面を持つ。サロメからVの世界に入った人が次に見るVTuberとしてオススメ。

笹木咲

笹木咲やよー。にじさんじ所属。不憫なキャラ扱いをされているけど、にじさんじのマリカ大会では奇跡的な逆転優勝を収めたり、Fall Guysの大会でもラストクラウンになったり、実は持ってる。だけど、それは運がいいというわけではない。2018年に、好きなゲームができないという理由でにじさんじを一時卒業した笹木咲の、ゲームに対する思いの強さに引き寄せられた結果だと思う。笹木咲はゲームが本当に好きなのが分かるから、彼女が楽しんだり、悔しがったりする色々な表情にこちらも共感できる。ゲーム配信者として理想的なVTuberだと思う。

戌亥とこ

にじさんじ所属。ゲームが苦手という配信者には珍しい感じで、基本は雑談枠が多い。雑談はリスナーとプロレスしたり、まったり会話したり、すごく落ち着く。ラジオのように作業のお供にも良い。派手さがないので、恥ずかしながら最初は良さが分からなかったけど、何度も観てるうちに虜になった。戌亥どんどん好きになる

歌も上手くて、かわいいのにクールで力強い歌い方がかっこいい。アンジュ・カトリーナとリゼ・ヘルエスタと「さんばか」を組んでいる。このさんばかのやり取りも面白い。フレン・E・ルスタリオとの絡みも大好き。他のライバーとの距離感が上手いんだよなあ。

常闇トワ

ホロライブ所属。まず、歌が好き。特に『FACT』は名曲だと思う。今までVTuberの楽曲には見向きもしていなかったけど、これを聴いてイメージが変わった。ハスキーな声が曲の雰囲気にすごくマッチしている。色んなVの曲を聴いたけどやっぱりトワ様が一番好き。ゲームや配信に対しても、すごく真摯で一生懸命なのが伝わってくる。

昨日行われたCRカップでも、APEXのサーバーの調子が悪く、直前にゴルフイットとフォールガイズの大会に変更されたのだが、トワ様は前日の練習であまり出来なかったのに当日はめちゃくちゃ上手くなっていて、観てないところですごい努力してたんだなと思って感動した。こういう一生懸命なところが色んな人に愛される理由だと思う。

日頃は冷たいような言動をしてるけど、実は人一倍ファン想いだし、仲間のフォローも欠かさない。裏で仲間を気遣うようなメッセージを送ったり、励ましたりしていて、本当優しい。トワ様マジ天使

次に主にコラボ動画とかで、話を掻き回すようなトリックスター役を(しらずしらず?)担当していることが多くて、トワ様が参加している企画はハズレが少ない。「ありさか」と「だるまいずごっど」の「スパイス一家」は最高だった。だるさか自体がめちゃくちゃ面白いストリーマーなので、誰と組んでも面白くしてくれるんだけど、トワ様も負けずにバチバチやり合うから笑いが絶えなかった。

ホロメンとのコラボでは、常MOS(常闇トワ、大神ミオ、大空スバル、猫又おかゆ)の『Raft』が面白い。トワとおかゆがスバルをいじってミオに助けを求めるけど、ミオしゃに梯子を外されるという流れが大好き。

そのほかにも…

全員紹介してるとキリがないので簡単に名前だけ紹介するけど、ホロライブでは天音かなたも良い。ホロライブって基本的にアイドルで、ユニコーンが多いんだけど、まあはっきり言って裏ではどうせ男とイチャイチャしてんだろうなって思う。声優で何回も騙されてきてるし。でも、天音かなただけはなんとなく信じられる。

にじさんじでは文野環も好き。野良猫を自称していてとにかく自由なんだけど、何気に文才があってnoteが面白い。あと4コマ漫画も面白い。配信では断捨離企画が面白くて、ゴミを捨てようかどうか迷う文野環を金(スパチャ)でぶん殴って捨てさせる流れが笑える。

君|文野環
突然やってきた君に 少し驚いてしまった 最初は興味なかったのに 今では嫌になるほど気になってしまう 君とのデートはノープラン 君が予想外なことをするから 僕はついていけない まるで風のように自由奔放で どこへ行くのかわからない 流行に乗るのが好きな君は 手慣れた様子でレギュラーサイズのタピオカを頼む この前まで行列...

あと、椎名唯華も好き。クズエピソードが笑える。一番好きなのは、配信中にノーアポで剣持刀也や郡道美玲を呼び出してUNOをやろうとしたんだけど、自分がUNOを買ってないというオチ。あと人間が気持ち悪いと言ったり、罵られるのが性癖だったり、ちょっと共感できてしまうのも好きなポイント。

あと書こうかどうか迷ったんだが、天翔院ひいながガチでエロい。特にパンツを見せつける配信があるんだけど、あれマジで天才的な発想だと思う。匂いとか色々想像させるから普通のえっちなビデオよりも断然やばい。動画は貼れないけど、男の方はぜひ。

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こえのおと
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